目的
初心者向けにEthereum+Meteorの分散アプリケーションを作るまでの流れを紹介します。
大変素晴らしいEthereum入門の外部サイトがあるので、本記事はそれを補完するぐらいの感じで見て頂ければと思います。
本記事のコマンドは、Windows 10にて実行確認しました。
必要なソフトウェア
・chocolatey
・Geth
・Meteor
chocolateyのインストール
公式サイトにてインストーラーを実行します。
使い方は、こちらの記事が参考になります。
Gethのインストール
公式の手順に従いchocolateyを使ってGethをインストールします。
まず、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、git、golang、mingwをインストールします。
cinst -y git
cinst -y golang
cinst -y mingw
goの環境変数を設定します。
GOPATH=%USERPROFILE%
Path=%USERPROFILE%\bin
go-ehereumのソースコードをgitから入手します。
git clone https://github.com/ethereum/go-ethereum src\github.com\ethereum\go-ethereum
cd src\github.com\ethereum\go-ethereum
go install -v ./...
インストールが完了すれば、gethの実行ファイルが作成されます。
geth -h
Meteorのインストール
公式サイトからMeteorのWindows版をインストールします。
chocolatey同様、Meteorも公式サイトにてインストーラーを実行します。
mkdir meteor-proj
meteor create simple-ether-wallet
cd simple-ether-wallet
meteor npm install
meteor
テスト環境構築
Ethereum入門にあるethereumのプライベート・ネットに接続するから、meteorを用いた分散アプリケーション開発まで読み進めていけば、特に問題なくブラウザでプライベート・ネットでの採掘状況をモニタリングできるようになると思います。
本項では上記の手順を進めている最中で、役立ちそうなコマンドをTIPSにしました。
TIPS
- miner.start()で引数を指定しないと、cpuの全スレッドを使用して採掘し始めてしまい、他の動作が重くなるので、必要な分のスレッド数を指定すると良いと思います。
gethのコンソールから採掘を開始する場合、
miner.start(1)
cmdから採掘を開始する場合、
--minerthreads value Number of CPU threads to use for mining (default: 4)
- gethの立ち上げを毎度cmdから叩くのも面倒なので、シェルを作っておくと良いです。
[password]
start geth --password "pswd.txt" --networkid "10" --nodiscover --datadir "." --mine --minerthreads 1 --unlock 0 --rpc --rpcaddr "localhost" --rpcport "8545" --rpccorsdomain "*" 2>> geth_err.log
bash geth.sh
更なるステップアップ
本記事で取り上げたsimple-ether-walletの他にも、meteor-boilerplateやmeteor-dapp-cosmoといったmeteorを使った分散アプリケーションがgitで公開されています。
アプリケーション開発向上のため、上記リンクからDLしてきて、ご自身のPCブラウザ上で表示させてみると良いかと思います。
Ethereum Community Forum
Ethereum Community Forumという次世代のスマートコントラクトな分散アプリケーション開発者のためのフォーラムが提供されています。
新規アプリ開発のアイデア探しや、GethやMeteorの仕様を調べる際などに役立つと思います。