概要

ghqでリポジトリを管理し、fzfやpecoでそのディレクトリを簡単に移動できるのはとても便利ですが、同じようなことをEmacsでも行う方法です。

これまでも、Emacsの補完機能と組み合わせたemacs-lispで、これを実現する方法が提供されています。

ただ、EmacsにはProjectileというプロジェクト管理の便利なパッケージがあるので、そこでghqの管理するリポジトリ一覧を使いたいなと思いました。

設定

Projectileとghqを設定した上で、以下の設定を追加するだけです。ghqで管理するリポジトリ一覧をProjectileから使えるようになります。Projectileの標準的な設定ならプロジェクト切り替えは "C-c p p" です。idoやivyなどが設定されていれば、この切り替えに補完インターフェースも機能します。

(when (executable-find "ghq")
  (setq projectile-known-projects
        (mapcar
         (lambda (x) (abbreviate-file-name x))
         (split-string (shell-command-to-string "ghq list --full-path")))))

ただ、とても簡単なコードなので、ghqで管理していないものは一切利用できなくなります。また細かいところですが、Emacs起動中にghqで新規にリポジトリを用意した場合、それを自動的に検知してくれたりはしないです。

おまけ

Projectileは特定のプロジェクト配下に限定してfind-file ("C-c p f")したり、grep ("C-c p s g")したりできます。以下は、use-packageを使った場合の設定例です。

;; projectile
(use-package projectile
  :ensure t
  :diminish
  :custom
  (projectile-switch-project-action 'projectile-dired)
  :config
  (projectile-mode +1)
  (when (executable-find "ghq")
    (setq projectile-known-projects
          (mapcar
           (lambda (x) (abbreviate-file-name x))
           (split-string (shell-command-to-string "ghq list --full-path")))))
  :bind-keymap
  ("C-c p" . projectile-command-map))