年内に公開エントリを50個まで増やしたかったんですが、転職先のレベルに早く追いつけるようにベンダ資格試験対策をベースに言語やら技術やらを勉強してるので、なかなかエントリに書けるような技術的なチャレンジができませんでした。。
ですが、昨日12月27日、年内最終出社日であると同時に、現職での最終出社、ウェブデザイン技能検定合格発表、LinuC 101受験が重なり、おかげさまでいい結果が残せたのでエントリに残します。
###ウェブデザイン技能検定とは
公式ホームページ(webdesign.gr.jp/) より引用します。
ウェブデザイン技能検定は、国家検定制度である技能検定制度の一つとして、厚生労働省より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受け、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会(以下、当協会)が実施するものです。
試験は実技および学科試験で実施され、関連国際標準規格等に基づきウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われます。1級の合格者には厚生労働大臣より、2級及び3級の合格者には当協会理事長より、ウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。
あまり知名度が高くなく、それほど受験者も多くないですが、国家認定資格試験です。
###出題内容、出題形式
※2級の内容です。他の級の内容は公式ホームページや他のエントリなどで補完して下さい。
午前のマークシートによる択一式選択問題と、午後のPCを使った実技問題で構成されています。
午前はウェブ系の言語(HTML、CSS、Javascript、PHP)の表示・実行結果を問う問題や、政府やW3Cのガイドラインの内容を問う問題が出題されます。
全40問で、7割(28問正解)が合格ラインです。
午後はAdobeのPhotoshopやDreamweaverを使用した画像作成やWebページの作成などの問題や、出題の要件に沿うようにJavascriptを修正する問題が出題されます。
こちらも合格ラインは7割ですが、小問それぞれで6割以上取れていなければ、合計が7割を超えていても不合格という、少しシビアな条件がついています。(全く手をつけられない、という小問があった時点で不合格確定、というコトですね)
###結果
私は今回が初挑戦でしたが、無事午前・午後ともに一発合格できました。
採点は分からないですが、試験翌日には公式より午前の解答が公開され、おそらく8割以上は取れていたと思います。
###勉強法
####午前(筆記)
午前に関しては、過去問クラブというサイトがあるので、そこで過去問をひたすら解きまくりました。
アカウント作成でメールアドレスの登録が必要になるので、「そういうのはちょっと・・・」という方は、公式から過去問が公開されていますので、そちらから入手して解くのでもいいと思います。
私の場合は解くのは直近2、3年分にしぼりました。あまり古いモノになるとHTML4やCSS2に関する出題も多くなり、却ってHTML5/CSS3の仕様と知識が混乱すると思ったからです。
あと、私のスキルとしては、10月にHTML5プロフェッショナル レベル1に受験しているので、HTML5/CSS3の知識を持っていましたが、PHPが全く分からなかったのでこちらは手元に開発環境を作って基礎的な部分は実際に動かしてみてイメージを掴みました。
####午後(実技)
私の場合、たまたま今年春からAdobeCCの年間ライセンスを購入していたので、手元でPhotoshopなどを触れる環境がありました。
過去問の内容や、実装(画像作成)のしかたは先人たちがyoutubeに解説動画を上げてくれていたりするので、そちらを見ながらトレースして手順を覚えました。
若干素材や文言が違うだけで、以下のような内容が毎回出題されていると思います。
1.アニメーションgifを作れ
2.指示通りの仕様となるよう、HTMLをセクショニングしろ
3.2.のHTMLに1.の画像やテキストを配置してレイアウトを整えろ
4.指示通りの挙動となるよう、Javascriptを修正しろ
###試験中のあれこれ
午前は知っていれば解けるので、20分くらいで見直しまで終わらせてヒマを持て余してました。
しかし、午後。
小問1で「与えられた素材からアニメーションgifを作れ」という問題が出たんですが、試験要項をちゃんと読んでおらず、youtubeの試験対策動画を参考にAdobeのAnimateを使ったgif作成しか練習していなかったので、「photoshopでアニメーションgif作る方法とか知らないんだけど!!」ってパニックになりました。
パニックになりながらも、Animateで操作した記憶から「photoshopでアニメーション作れるなら、こういう操作パネルみたいなモノがあるはず・・・」みたいなコトを考えながら必死になんとかしました。
gifファイルができたのが120分の試験で残り10分くらいになった時でした。(仮の画像を置いてHTMLやjavascriptは先に終わらせておきました)
ブラウザで表示確認して、Webページ上で自分が作ったgifが動いてるのを見た時の感動は、会社のシステムに自分が作った機能がリリースした時の感動くらい大きいモノでした。(上述のとおり、小問1つでも採点が6割未満なら不合格確定で、gifが完成しているかどうかはめちゃめちゃ重要でした)
###最後に
ここまで特にツッコんでなかったんですが、ウェブデザイン技能検定という名前でありながら、別に「イカすウェブコンテンツを作れる技能」を認定するモノではありません。
それどころか、ウェブデザインの”べき論”みたいなモノをおさえられるモノでもありません。
私自身、これで「ウェブデザイン、ちょっとデキル」というつもりもありません。
実技のツールはAdobe前提なのもちょっと気になります。
しかし、実技試験で試される内容で、「少しは手を動かせる人」の証にはなるのかな、と思いました。
今のところ1級を受けるつもりはないですが(受験料高いし)、せっかくの国家認定なのでもっと知名度が上がって価値も見直されていくコトを期待します。