いつもローカルリポジトリの作成方法を忘れてしまうので,備忘録のためメモする.
#ローカルリポジトリとは?
Linux OS で新しくツールをインストールしたいときに,yum やapt といったコマンドで用意されているリポジトリからパッケージをインストールするのが通常であると考えているが,何らかの事情でインターネットに接続できない場合だと,そのままでは用意されているパッケージが利用できない.
インターネット接続できないデバイスがパッケージを利用する方法として,インストールに使用したiso ファイルをローカル上に用意してyum の対象をそのiso ファイルにすることで,パッケージをインストールすることができる.
この方法がローカルリポジトリと呼ばれている認識である.
本記事では,そのやり方の一つを紹介する.
#実施手順
本記事では,私が実際に実施して作成できた手順を紹介する.その手順は,大まかには以下のとおりである.
- iso ファイルをローカルに設置する
- iso ファイルをマウントする
- 設定ファイルを作成する
- 設定が正しいかを確認する
#iso ファイルをローカルに設置する
ローカルにiso ファイルを設置する.今回は,/tmp に設置する.今回は,teraterm のscp 機能を利用した.
#iso ファイルをマウントする
次に,設置したiso ファイルをマウントする.今回は,/var/yum/localdvd というディレクトリを作成し,そこにマウントする.
# mkdir -p /var/yum/localdvd
# mount -t iso9660 -o loop /tmp/【iso ファイル名】 /var/yum/localdvd
#設定ファイルを作成する
マウントしたiso ファイルをローカルリポジトリとして利用する設定ファイルを作成する.
# vim /etc/yum.repos.d/localdvd.repo
[localdvd]
name=localdvd
baseurl=file:///var/yum/localdvd
enabled=1
gpgcheck=no
#設定が正しいかを確認する
以下のコマンドを実行し,パッケージのリストを表示させて設定が正しく反映されているか確認する.
正しく設定されていれば,リストの一覧が表示される.
# yum --disablerepo=\* --enablerepo=localdvd list
以後,yum install コマンドで,パッケージ一覧にあるパッケージがインターネット接続がなくてもインストール指定利用可能である.