Emacsのplstore.el1はEmacs Lispでよく利用するProperty List(plist)2形式のデータをGnuPGで暗号化してファイルに保存する際に利用するライブラリです。
とても便利ですが、データを保存する際に毎回パスフレーズを聞かれるため、面倒だな、と思っていました。
そう思っていたところ、たまたま見ていた gnus-gmail-oauth
のソースコードに、偶然、次の記述を見つけました。
;; 4. (optional):
;; oauth2 uses plstore to save access tokens in ~/emacs.d/oauth2.plstore,
;; which is GPG-encrypted. This allows the GPG passphrase to be cached
;; during the Emacs session:
;;
;; (setq plstore-cache-passphrase-for-symmetric-encryption t)
この、長ったらしい plstore-cache-passphrase-for-symmetric-encryption
という変数ですが、ドキュメント化されていないものの、確かに、ソースコードには存在しています。
そこで、
(setq plstore-cache-passphrase-for-symmetric-encryption t)
を設定したところ、確かにパスフレーズがキャッシュされるようになりました。一度入力すれば、二回目以降は省略できるため便利です。めでたし、めでたし。
なお、セキュリティ上の問題があるのかどうかは調べてませんので、利用されるときはお気をつけ下さい。