試用背景
あるCS業務で以下運用だったので脱スプシを行い、kintone移行できないか思案したのが、きっかけ。
・電話、WEBフォーム、メールでの問い合わせ内容をスプレッドシートに集約している運用。
・メールに関しては1台のPCにメーラーをインストールしている。
・受信メールはWEBフォームにもデータを入力している。
月額1万円(kintone + メールワイズ 5アカウント)でシステムを構築できる点が良いと思う。
事前準備
cybozu developer networkで開発者ライセンスを取得した。
動作や見た目のカスタマイズ:
kintone JavaScript API の「はじめの一歩」を踏み出そう
http://bit.ly/kintone_JS_API
外部連携:
kintone REST API を Postman で実行してみよう
http://bit.ly/kintone_REST_API
kintone API ドキュメント トップ
http://bit.ly/kintone_API_docs
トヨクモフォームブリッジの無料お試しに申し込んだ。
kintone フォームブリッジ連携
以下手順で「問い合わせフォーム作成&問い合わせ管理アプリ」は簡単に作成可能。
kintone側作業
①とりあえずkintoneアプリストアで問い合わせアプリを選択し作成。
③APIトークンを生成する。アプリを更新する。
⑥ ⑤で入力した内容が登録された事を確認した。
フォームブリッジ側作業
②インポートして作成を選択。①で生成されたkintoneアプリのURLを入力。
④ ③で生成したAPIトークンを入力。
⑤プレビューで動作確認。フォームを入力し回答する。
エラー通知メールも設定できる。
kintone メールワイズ連携(送信)
メールテンプレートアプリと問い合わせ管理アプリを作り、メールワイズと連携させる流れ。
メール履歴が問い合わせ管理アプリに内包でき便利。
https://jp.cybozu.help/k/ja/admin/add_plugin/mailwise_plugin.html
https://jp.cybozu.help/k/ja/user/app_settings/plugin.html
kintoneを使った社外向けのFAQアプリについて
kViewerを使えば対応可能。iframeにも対応。ただ月額費用が高い。
https://kv.kintoneapp.com/price.html
https://guide.kintoneapp.com/kviewer/view_iframe/
https://create-new-air.com/blog/it-tool/3569/#kintonekViewerFAQ
kintoneデータ連携メモ
手動操作の場合には、1回の最大処理レコードが10万件。
https://jp.cybozu.help/k/ja/id/04044.html#limitation_limit_2160
自動化の場合には、APIを活用した個別処理またはcli-kintoneの活用により処理が可能。
処理時間に関しては、項目数などに起因する。
全国の郵便番号情報を手元で処理したところ、10万件の読み込みに2分程度要した。
https://www.post.japanpost.jp/zipcode/dl/readme.html
cli-kintoneを使って差分更新する事は可能。
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/202957070
上記URLの「既存のデータを更新する」箇所を参照。
kintoneは1日に実行できるAPIリクエスト数に上限(10,000回)を設けている。
一度に登録、更新、および削除できるレコード数は100件までの仕様となっている。
https://jp.cybozu.help/k/ja/id/04044.html#limitation_limit_3040
https://jp.cybozu.help/k/ja/id/04044.html#limitation_limit_3050
他システムとの連携頻度や上限値を考慮した工夫が必要となる。
アクションを使ったアプリ間の移動
アクションでフィールドの関連付けを行っても
移動先アプリでルックアップがある場合は取得する必要がある。不便だが標準仕様のようだ。
アクションで新規レコードを追加するときに、ルックアップフィールドに値がコピーされていると、
保存前に一度「取得」ボタンを押さないと「[取得]を押し、参照先からデータを取得してください。」のエラーメッセージが表示される。
https://caryncolabo.com/kintone_plugin/benry/
一覧編集画面で表示されるフィールドの並び順
新規に一覧画面をカスタマイズして作る感じになる。
https://help.cybozu.cn/k/ja/user/app_settings/view/set_view.html
1つのkintone環境に対して、同時にREST API を接続できるのは100リクエストまで
フォームブリッジのアクセス制限
1つの環境で運用しているフォーム全体に対して「分間100アクセス」の制限がある。
ここでの"アクセス"とは「回答の送信」と 「ファイルの添付」が行われた場合を指す。
https://kintoneapp.zendesk.com/hc/ja/articles/900001201223-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%B8%E5%A4%A7%E9%87%8F%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%81%8C%E8%A6%8B%E8%BE%BC%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%AE%E5%88%B6%E9%99%90%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B-
フォームブリッジにて郵便番号から住所自動入力を行なう場合
JavaScript / CSSでのカスタマイズが必要となる。
https://toyokumo-blog.kintoneapp.com/postal_code/
https://fb.kintoneapp.com/price.html
上記機能を使いたい場合、契約の際はプレミアムコースを選択する事になる。
フォームブリッジにて自動返信メールを使いたい場合
スタンダードコース以上の契約が必要。
差出人アドレスはデフォルトではnoreply@form.kintoneapp.comなので、
任意の送信元からメールを送信したい場合は、kMailer自動返信メールを契約する事になる。