#はじめに
AWS認定試験の登竜門的な資格であるSAA(AWS Solutions Architect Associate)ですが、どうやら現行の試験バージョンは2020年3月22日で終了し、新バージョンの試験が始まるようです。他のベンダ試験と同様に大きな試験範囲の変更はないと思いますが、参考書などの試験対策については対応は遅れる事が予想される為、現バージョンで受験するほうが良さそうです。
#勉强前のAWSの知識レベル
まったくありませんでした。もともとはpython認定を取る予定でしたが、社内でクラウド案件が盛り上がっているという話を聞き、それが受験する動機になりました。
- AWS実務経験なし
- 個人的にも触ったことなし
- クラウド関連の勉強会、セミナーの参加もなし
- 5年ほど前に「Amazon Web Services 徹底活用ガイド (日経BPムック) 」を読みました
その他の取得資格としては、以下です。
クラウドとは全く無縁の資格になります。
- MCP 70-210、70-215、70-216、70-217(全部2000トラックです)
- Lpicレベル1、Lpicレベル2、Lpic301Core、Lpic303セキュリティ
- 安全確保支援士
#試験の種類
現在(2019/12/1)、AWS認定試験は10種類の試験があります。
SAAは認定試験では中級に位置し、上位試験にSAP(Solutions Architect Professional)がありますが、SAAを取得しないでも合格すれば認定されます。
その他にビッグデータやセキュリティなど知識分野に特化した専門試験もあります。
ただし、上位試験や専門試験の参考書は、一切販売されていない為、実務経験なしでの合格は難しいと思います。
後述で紹介する「WEB問題集で学習しよう」ではSAPの問題が350問ほどありますので、SAP受験の際には参考にしてください。
#合格までのロードマップ
腰を据えて勉强を初めてから合格までに1ヶ月半ぐらいかかりました。
1日1時間から1.5時間、休日も多くて3時間くらいだったと思います。(合計で60時間から70時間ぐらい)
#####1~2週目
参考書(黒本)を2回ほど読みました。この時点でAWSの用語がある程度理解する事ができ、試験の範囲も把握できました。黒本は、AWSのベストプラクティスである「AWS Well-Architected Framework」を軸に説明があり、SAAもこれに沿って問題が出されているので網羅的な勉強には向いています。
#####2~3週目
2週目からオンライン学習(udemy)を開始して、実際にAWSを触りはじめました。教材としてはハンズオンを含めても20時間程度なので2週間あれば終える事ができます。この期間では、オンライン学習で気になる箇所について通勤中に黒本を再度読み直して知識を定着させました。
#####4~6週目
ひたすら問題を解きました。①「WEB問題集で学習しよう」で最新の問題であるSAA#80~128、②udemiyの問題(180問)、③黒本でDLできる65問を繰り返し解き、特に①「WEB問題集で学習しよう」は最終的に3週しました。問題文の長さや難易度の観点で一番実際の試験に近かったのは、「WEB問題集で学習しよう」だったので、これだけをひたすらやるのでも十分かもしれません。
#####5~6週目
黒本だけでは少し不安になり2冊目の参考書(白本?)を購入しました。黒本と同じく試験範囲はほぼカバーしていますが、白本はAWSの主なサービス毎の章立てとなっており、サービス単体で理解するなら白本が良いです。
他にもいくつか参考書は出ていますが、現時点ではこの黒本と白本を利用するのが良いと思います。また、メルカリも多く出品されていますので比較的安く購入できます。
#使用した参考書
######徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書 徹底攻略シリーズ(通称:黒本)
- アイコンが独自です、ただ、実際の試験ではアイコンに関する問題は出ない為、支障はありません。
- 模擬試験として65問付いてくる。年2回サービス内容の変更に合わせて問題も更新をするそうです。
#####AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト(通称:白本?)
- 2019年5月に発売されていますので、参考書の中では新しい情報で記載されています。
- 章毎にある問題はかなり簡単なので問題集としては利用できません。
- SAAで必須となるサービスについて、サービス毎に説明されているので内容を深堀りする事ができます。
#利用したオンライン学習
######udemy これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(初心者向け21時間完全コース)
- ベネッセが運営しているちゃんとしたオンライン学習のサービスなので安心して利用できます。
- 利用料金が通常価格だと12000円となっていますが期間限定で90%割引もされているのでその時に購入してください。
- 一度購入すると期限はありません。また、内容も随時更新されるようです。
- SAAで必須となるサービスの中で特に基本的なサービスについて説明とハンズオンがあります。試験合格だけであれば、ハンズオンを繰り返し行う必要はなく、一度触ってみてAWSの感じをつかめれば十分だと思います。
######AWS WEB問題集で学習しよう
- 問題数も多くSAAの対策問題集としてはベストプラクティスです。
- いくつかプランがありSAAだけであれば60日間利用でき、3880円(税抜)です。
- 回答だけなく解説もついていますので間違った内容についてなぜ間違えたか確認する事もできます。
######公式模擬試験
これはやらなくて良いです。
2000円で20問程度、実際の問題と同レベルの問題が出題され試験画面も本物と全く同じですが、
問題数の少ない、1回しかできない、どの問題が正解してどの問題が間違ったか確認できないので、2000円払う必要ありません。
ちなみに結果は以下のように表示されるだけです。合否判定は出ませんが、正答率がでているのでこれで判断しろという事だと思います。
#その他参考にした教材
##公式ドキュメント
サービス毎に常に最新の情報が公開されています。ただし、1次情報となる為、最新の情報はおそらく英語だと思います。
注)SAA受験するにあたり私は一切見ませんでした。
https://docs.aws.amazon.com/index.html
##Brackbelt
YouTubeにAWS公式のBrackbeltの動画が公開されています。
どの動画も1時間ぐらいあり1つのサービスに特化した内容となってので参考書や問題集の解説を見ても理解できなかったサービスだけ見るのも良いと思います。
##ホワイトペーパー
SAAに認定されるには、AWSのアーキテクチャの考え方とベストプラクティスを理解する必要があると、必ずどの参考書に書かれています。
ホワイトペーパーは、アーキテクチャ、セキュリティ、コストなどのテーマにそって資料が作成されており、その中でも基本となる「AWS Well-Architected Framework」については読んでおいたほうが良いと思います。
注)SAA受験するにあたり私は一切見ませんでした。
#試験の感想
試験65問ですが確認も含めて1時間ぐらいで完了しました。
問題集の問題と似ているものも多く初見の問題は3割ぐらいだったと思います。問題自体の難易度はそれほど高くなく問題集と同レベルで参考書を隅々まで理解しないと解けないような問題はありませんでした。
今回合格はしましたが点数がイマイチでしたので実機をもっと触りつつ勉強していきたいと思います。また、AWSのサービス自体も変わっていくのでそのへんの情報のキャッチアップも重要なので主要サービスのホワイトペーパーは読んでいこうと思います。
次の目標は、試験範囲がSAAと重複している箇所も多いのでSOA(SysOps アドミニストレーター – アソシエイト)でしょうかね。