参加レポート
World Form (2024.10.15-16 プリンスパークタワー東京) に参加したので印象に残ったことをいくつか。
■ ServiceNow側ブース
業界別ソリューション
通信業界と金融業界のソリューションが興味深かった。適切な売り込み方をすれば成功の可能性がある。
- 通信業界: SPM、CMDB、ITOM、ITSM、CSMを組み合わせた総合的なソリューション。長期的なロードマップの提示が必要だが、アプローチは良いと感じた。
- 金融業界: 実現可能性を感じた。定型業務のコスト削減の可能性はあるか。
業界横断的な共通ソリューションの真剣な検討は価値があるので、引き続き注視と、こちらも事例化に導いていきたい。
AIソリューション
- 350個のアップデートは印象的。実務に適用可能なAIへの期待感・現実感が高まっていると感じた。
- Copilotは日本語対応と独自RAG機能が自然にできるため、AI導入の主要な障壁を克服できると思った。
- 一方、比較的安価なOpenAI(ChatGPT)のAPIとの競争が課題。
→NowAssistには見切りをつけて、独自RAGへ接続させている勢力も散見するが、そちらとの動向が注目。
その他のソリューション
- LSD: 法務部門のペーパーレス化に有効。大企業、特にM&A検討企業に適している。NECのプレスリリース内容が具体化になった。
- ServiceNow Vault: 予想外の使用例も紹介され、興味深かった。基本機能の多様性を再認識。ログインユーザーやログ監視?に有効性あるもの多かった。
- Risk Compliance: 理解が深まった。SecOpsのSBOM含め、規制・ガバナンス関連ソリューションの価値提案方法に課題感。OOTB原則と、現実的な企業活動のビジネスフローの整合には企業努力以上のCoEやソリューションとしてのガバナンスの目線は絶対に必要だよね。日本もSBOMの規制ないかな?努力義務かな。
■ 企業ブース
- 富士通: 画像検出技術での手作業ミス検出デモが非常に印象的。一番面白かった。
- アクセンチュア: パワーポイント資料の質が高かった。ソリューションを紙芝居や動画にしており、共通化の取り組みが優れていた。ダンスしてた。
- 野村総研: S2Pソリューションの推進が非常に興味深い領域だった。ここの領域はなかなかきかないため。
- Tanium:連携側で参加しているのが印象的だった。今年はプレスも多く、ITOM-Taniumは相談レベルでも多いため、わかるといえばわかる。こういった企業の参加も増えてくると楽しいかも。
- アオラナウ:黄色だった。結構ブースに勢いあった。
- DXC:紫だった
■ 総括
初参加はNow at work2019だけども気づけば2024までになっていた。(参加は今回で2回目だけど)
かつては物好きなエンジニアのわかるやつのためのものって感じだったのが、
踊ってたり、若い人多かったり、参加者がユーザー企業側のヒトも多かったりと、参加層の拡大・拡張を感じた。
CSA取得者も気づけば3500人も取得者いるよう。資格なしの方も含めれば開発サイドは5000人ほど?
元々開発サイドは500人とかの規模感と思ってたが、少しずつだが人も世界もふえていってる印象をもった。
主軸のITSMはさておき、法務、コンプライアンス、製造業、金融業、モバイルデバイスと活動領域もひろがり、さても真面目にDXだなぁと思ったりなど。
あとは結局CTAってなんなのだろうか。希少価値はあるが、実務的なバリューとしてはどこにあるのか。まぁレアキャラかな。
来年も期待。