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Oracle Database 18c インストール(Windows編)

Last updated at Posted at 2019-09-15

Windows7 に Oracle Database 18c をインストールしたので、その手順を投稿します。
(Linux(CentOS7)へインストールする手順は「Oracle Database 18c インストール(Linux CentOS7編)」を見てください。)

最初は最新の Oracle Database 19c をインストールしたのですが、リスナーの起動でエラーが発生しました。
リスナー起動時に
「プロシージャ エントリポイント getoverlappedresultex がダイナミックリンクライブラリ KERNEL32.dll から見つかりませんでした。」
のダイアログエラーが表示され、
TNS-01191: ローカルOS認証サブシステムの初期化に失敗しました
のエラーで起動しませんでした。
リスナーのトレースログを参照すると、
oranipc19.dll returned error(127)
と出ており、総合してまとめると、
Oracle Database 19c はWindows7に対応していないのでは?」
との考えにいたり、Oracle Database製品 マトリクス を参照したところ、Windows8.1 以降しかサポートされていないことがわかりました。
oracle1.png

そこで、今回はWindows7 に Oracle Database 18c のインストール手順を紹介します。

ダウンロード

1. Oracleの公式ページを開く。

oracle01.png

2. メニューを選択し、ダウンロードをクリックする。

oracle02.png

3. カテゴリ別ダウンロードから「データベース」をクリックする。

oracle03.png

4. 「Database 18c Enterprise/Standard Editions」をクリックする。

oracle04.png

5. 「ライセンスに同意する 」をチェックする。

oracle05.png

6. 「Oracle Database 18c (18.3)」の「Microsoft Windows x64 (64-bit) 」の「ZIP」をクリックする。

oracle06.png

7. Oracleプロファイルへのサインインが要求されるので、「ユーザ名」、「パスワード」を入力し、サインインする。サインインするとWINDOWS.X64_180000_db_home.zipのダウンロードが開始される。

oracle07.png

8. WINDOWS.X64_180000_db_home.zipがダウンロードされたことを確認する。

oracle08.png

インストール

1. C:\app\oracle\product\18.0.0\dbhome_1フォルダを作成し、その配下にWINDOWS.X64_180000_db_home.zipを解凍する。

oracle09.png

2. C:\app\oracle\product\18.0.0\dbhome_1配下のsetup.exeを管理者として実行し、インストーラーを起動する。

oracle10.png
oracle11.png
oracle12.png
oracle13.png

3. 「構成オプションの選択」で「単一インスタンス・データベースを作成および構成します。」を選択し、「次へ」をクリックする。

oracle14.png

4. 「システム・クラスの選択」で「サーバー・クラス」を選択し、「次へ」をクリックする。

oracle15.png

5. 「インストール・タイプの選択」で「拡張インストール」を選択し、「次へ」をクリックする。

oracle16.png

6. 「データベース・エディションの選択」で「Enterprise Edition」を選択し、「次へ」をクリックする。

oracle18.png

7. 「Oracleホーム・ユーザーの指定」で「仮想アカウントの使用」を選択し、「次へ」をクリックする。

oracle19.png

8. 「インストール場所の指定」で「Oracleベース」に「C:\app\oracle」を選択、「ソフトウェアの場所」が「C:\app\oracle\product\18.0.0\dbhome_1」となっていることを確認し、「次へ」をクリックする。

oracle20.png

9. 「構成タイプの選択」で「汎用目的/トランザクション処理」を選択し、「次へ」をクリックする。

oracle21.png

10. 「データベース識別子の指定」で「グローバルデータベース名」、「Oracleシステム識別子(SID)」を入力(ここでは「orcl」)、「コンテナ・データベースとして作成」をチェック、「ブラガブル・データベース名」を入力(ここでは「orclpdb」)し、「次へ」をクリックする。

※「グローバルデータベース名」、「Oracleシステム識別子(SID)」がCDBのデータベース名、SIDとなり、「ブラガブル・データベース名」がpdbのデータベース名となる。
oracle22.png

11. 「構成オプションの指定」の「メモリー」タブでメモリー割り当てを入力する。

(ここでは「1024M」を設定。なお、自動管理はメモリが4GBを超えていると使用できないらしい。)
oracle23.png

12. 「構成オプションの指定」の「キャラクタ・セット」タブで「Unicode(AL32UTF8)を使用」を選択する。

oracle24.png

13. 「構成オプションの指定」の「サンプル・スキーマ」タブで「データベースにサンプル・スキーマをインストール」をチェックせずに、「次へ」をクリックする。

(サンプルスキーマをインストールしたい場合はチェックする。)
oracle25.png

14. 「データベース記憶域オプションの指定」で「ファイル・システム」を選択、「データベース・ファイル位置の指定」を入力(ここでは「C:\app\oracle\oradata」)し、「次へ」をクリックする。

oracle26.png

15. 「管理オプションの指定」で「Enterprise Manager(EM) Cloud Controlへの登録」をチェックせずに、「次へ」をクリックする。

oracle27.png

16. 「リカバリ・オプションの指定」で「リカバリの有効化」をチェックせずに、「次へ」をクリックする。

(チェックすると自動リカバリが行われる。リカバリは手動で行うのでここではチェックしない。)
oracle28.png

17. 「スキーマ・パスワードの指定」で「すべてのアカウントに同じパスワードを指定」を選択、「パスワード」及び「パスワードの確認」に指定したいパスワードを入力し、「次へ」をクリックする。

oracle29.png

18. 「前提条件チェックの実行」が表示された後、「サマリー」が表示される。「サマリー」の内容を確認し、問題がなければ「インストール」をクリックする。

oracle30.png
oracle31.png

19. インストールが開始される。

oracle32.png

20. ファイアウォールの警告が出た場合、「アクセスを許可する」をクリックする。

oracle33.png

21. インストールが続行される。

oracle34.png
oracle35.png
oracle36.png

22. 「終了」で「閉じる」をクリックする。

oracle37.png

23. 「Windowsキー」をクリックし、services.mscを入力し、以下のサービスを起動していることを確認する。

・OracleServiceORCL
・OracleOraDB18Home1TNSListener
oracle38.png

起動・接続確認

1. Windowsのコマンドプロンプトからsqlplusを実行する。

sqlplus / as sysdba

C:\app\oracle>sqlplus / as sysdba

SQL*Plus: Release 18.0.0.0.0 - Production on916 00:07:55 2019
Version 18.3.0.0.0

Copyright (c) 1982, 2018, Oracle.  All rights reserved.



Oracle Database 18c Enterprise Edition Release 18.0.0.0.0 - Production
Version 18.3.0.0.0
に接続されました。
SQL>
2. インスタンスの状態を確認する。

select instance_name, status from v$instance;

SQL> select instance_name, status from v$instance;

INSTANCE_NAME                    STATUS
-------------------------------- ------------------------
orcl                             OPEN

SQL>
3. pdbの状態(起動していること)を確認する。

show pdbs

SQL> show pdbs

    CON_ID CON_NAME                       OPEN MODE  RESTRICTED
---------- ------------------------------ ---------- ----------
         2 PDB$SEED                       READ ONLY  NO
         3 ORCLPDB                        READ WRITE NO
SQL>
4. PDBの起動状態を保存する。

(CDBを再起動するとPDBが起動していない状態になるため、CDB再起動時にPDBも起動するように設定する。)

alter pluggable database orclpdb save state;

SQL> alter pluggable database orclpdb save state;

プラガブル・データベースが変更されました。

SQL>
5. リスナーの状態を確認する。

lsnrctl status

C:\app\oracle>lsnrctl status

LSNRCTL for 64-bit Windows: Version 18.0.0.0.0 - Production on 16-9-2019 00:43:08

Copyright (c) 1991, 2018, Oracle.  All rights reserved.

(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=localhost)(PORT=1521)))に接続中
リスナーのステータス
------------------------
別名                      LISTENER
バージョン                TNSLSNR for 64-bit Windows: Version 18.0.0.0.0 - Produ
ction
開始日                    15-9-2019 23:25:58
稼働時間                  01 時間 1710 秒
トレース・レベル          off
セキュリティ              ON: Local OS Authentication
SNMP                      OFF
パラメータ・ファイル      C:\app\oracle\product\18.0.0\dbhome_1\network\admin\listener.ora
ログ・ファイル            C:\app\oracle\diag\tnslsnr\localhost\listener\alert\log.xml
リスニング・エンドポイントのサマリー...
  (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=localhost)(PORT=1521)))
  (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(PIPENAME=\\.\pipe\EXTPROC1521ipc)))
  (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=localhost)(PORT=5500))(Security=(my_wallet_directory=C:\APP\ORACLE\admin\orcl\xdb_wallet))(Presentation=HTTP)(Session=RAW))
サービスのサマリー...
サービス"552481274f4a4092b1fd5dfe21ee0b84"には、1件のインスタンスがあります。
  インスタンス"orcl"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
サービス"CLRExtProc"には、1件のインスタンスがあります。
  インスタンス"CLRExtProc"、状態UNKNOWNには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
サービス"c29858e8a6624803940aa42f0a33b096"には、1件のインスタンスがあります。
  インスタンス"orcl"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
サービス"orcl"には、1件のインスタンスがあります。
  インスタンス"orcl"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
サービス"orclXDB"には、1件のインスタンスがあります。
  インスタンス"orcl"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
サービス"orclpdb"には、1件のインスタンスがあります。
  インスタンス"orcl"、状態READYには、このサービスに対する1件のハンドラがあります...
コマンドは正常に終了しました。

C:\app\oracle>

(pdbはoraclpdbというサービス名となっている。)

6. sqldeveloperを起動する。

oracle39.png

7. 新規データベースの接続を選択する。

oracle40.png

8. 接続情報を入力し、「テスト」をクリックし、接続可能なことを確認する。

Name:任意の名前
ユーザ名:system
パスワード:インストール時に設定したパスワード
パスワードの保存にチェック
ホスト名:localhost(またはホスト名)
ポート:1521
サービス名:oraclpdb
oracle41.png

9. 「接続」をクリックする。

oracle42.png

10. pdb(orclpdb)に接続できる。

oracle43.png

ここまで。

次回はPDB(orclpdb)へテーブルスペースやスキーマを作成することについて記述したいと思います。
Oracle Database 18c にテーブルスペース(表領域)及びスキーマ(ユーザー)を作成

以上

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