Acer C720/2が届いた。
メインメモリ4GBで、SSDストレージ16GB。
ubuntuと同居させるには、ストレージが物足りないが、それはUSB3.0のメモリを挿しておくことでなんとかなる。
ということで、ubuntuを動かすまでにやったこと。
動作モード
chromebookには、3つの動作モードがある。
- 通常動作
- ふつうに電源をいれて、エンドユーザとしてchromeの制約下で使うモード。
- レスキューモード
- chrome OSの復元や、他のOSを起動するときのモード。
- デベロッパーモード
- デベロッパーモードでchrome OSを起動すると、terminalのcroshで
shell
コマンドが使える。shell
と入れると、bashを使うことができる。
- デベロッパーモードでchrome OSを起動すると、terminalのcroshで
その他機能
-
OS確認機能
chrome OS以外のOSを使うことができるようにする。
-
BIOSでのブートデバイスの選択機能
USBやSDカードを挿入時、そのデバイスからOSを起動することができる。
各設定および機能の有効化方法
レスキューモードでchromebookを起動する
- 電源OFF状態から
esc+reload(F3相当の位置)+電源
を長押し。
デベロッパーモードの有効化+OS確認機能の無効化
- レスキューモードで起動すると、OSが見つかりません、という旨の画面がでるので、そこで
ctrl+d
を押す。- OS確認機能をOFFにするにはEnterキーを押してください、と出るので、Enterキーを押す。
BIOSの有効化
-
デベロッパーモードでログインする
-
wifiの設定をする
-
ログイン画面でログインをせず、
ctrl+Alt+ →(F2相当)
でterminalを出す。 -
loginプロンプトで、
chronos
でログイン -
sudo bash
でrootになる。 -
以下コマンドを実行
crossystem dev_boot_usb=1 dev_boot_legacy=1
-
上記の1を0にすると、もとに戻る。
-
CLI画面からGUIのログイン画面に戻るのは、
alt+←(F1)
日常的なスプラッシュ画面での操作
上記、デバイスの有効化とBIOSの有効化をしてあれば、電源OFFにする状態から通常の電源ON直後、スプラッシュ画面がでる。
-
ctrl+d
でデベロッパーモードになる。 -
cltrl+l
でSeaBIOSによるOS選択画面になる。
BIOSの有効化は、下記操作では必ずしも必要ではありません。その場合、ctrl+l
は使えません。
chrome OSのリカバリ
OSをいろいろいじるには、工場出荷状態に戻る方法を確立しておく必要がある。
リカバリーメディアの作成
リカバリーメディアの作成方法は3つ。
内蔵SSDのリカバリ領域から復元することもできるが、外部USBにリカバリメディアを作っておくと、SSD内リカバリ領域が壊れた時でも安心。(通常、書き込み制限がかかっているらしいので、めったに壊れない)
-
chrome://imageburner
を開いて、USBメディアを挿して作成。(僕の場合、ダウンロードがうまくいかなかった) - chrome webストアからchromebook復元ユーティリティをダウンロードしインストール。
- リカバリーイメージのダウンロード15分
- USB書き込み10分くらい
- Linux/OSXマシンを使って作成
- recovery.shを実行し、ダウンロードして、USBを挿して作成。使っているモデル名を検索する必要がある。C720の場合、Pettyで検索。
以下、備忘。
- リカバリディスクをchromebook上でダウンロードするとき、diskスペースが足りないと、ダウンロードと解凍が失敗する。ダウンロードに600MB、展開時2GBくらい?
- C720のイメージURLはここ
###リカバリ方法
googleのこちらにあるとおり。以下の3つの方法がある。
-
リカバリーメディアを使った初期化方法
- リカバリーモードで起動。(電源OFF状態から
esc+reload(F3相当の位置)+電源
を長押し。 - リカバリーメディアを挿す。
- リカバリーモードで起動。(電源OFF状態から
-
内蔵リカバリーメディアを使った初期化方法
- 通常ログインしたchromeの詳細設定画面からPowerWashを選択
-
リセット方法は、ログイン画面で
Ctrl+Alt+Shift+r
ubuntuとの併用
現在、ubuntuと併用する方法は、こちらのブログによると以下の3つがある。
方式としては、大きく2つに分類できそうだ。
- 内蔵ディスクをパーティション分割し、マルチブートする方法。
- chrubuntu
- BodhiLinux
- chroot環境で起動する
- croutonを使う
chrubuntuは、16GBのディスクを分割するとサイズ的に厳しく、またアンインストールするにもパーティションを戻さなくてはいけないのでやめる。(リカバリーすれば戻る)
chrome OSのファイルシステム上で比較的自由になりそうな、croutonでいれてみる。(/usr/local/chroots/
領域をUSBに持っていくとかを将来検討)
2014-12-30追記:こちらの記事でUSBにインストールする手順を公開しました。
croutonをインストール
- デベロッパーモードで起動して、ログイン。
- Chromeで、
https://goo.gl/fd3zc
にアクセスし、crouton
スクリプトファイル
をDownloadディレクトリに保存する。(絶対パスでは/home/chronos/user/Downloads) - terminalからshellを起動
- 以下のコマンドでダウンロードおよびインストールを開始。(一時間以上かかる)
$ sudo sh -e ~/Downloads/crouton -r trusty -t xfce,keyboard,audio,extension,chrome -e
- 最後にubuntuユーザのIDとPWを求められるので、入力してインストール終了。
- インストールが終わったら、
sudo startxfce
で、X-windowおよびxfce4がchromeとは別アプリとして起動する。
TIPS
- 末尾の
-e
をつけると、chroot配下を暗号化するかどうかを選択。 - -r オプションは、ディストリビューションを選択する。何が選べるはは、以下のコマンドで調べられる。
$ sudo sh crouton -r list
Downloading latest crouton installer... ######################################################################## 100.0%
Recognized debian releases:
potato* woody* sarge* etch* lenny* squeeze* wheezy jessie sid
Recognized kali releases:
kali
Recognized ubuntu releases:
warty* hoary* breezy* dapper* edgy* feisty* gutsy* hardy* intrepid* jaunty*
karmic* lucid* maverick* natty* oneiric* precise quantal* raring* saucy*
trusty utopic*
Releases marked with * are unsupported, but may work with some effort.
- -t はwindow managerやパッケージを選択する。同じく、-t listで調べられる。
- 再度インストールを実行したいときは、/usr/local/chroots/trustyをディレクトリごと削除する。(-uをつけないと、ディレクトリが存在するということで、インストールが開始しない)
- もしくは、-uをつけることで、updateインストール。前回エラー中断したところから再開できる。
- 推測だが、何度もインストールを短時間で繰り返していたら、以下のエラーが出るようになった。ubuntu側で単位時間あたりのセッションが多過ぎて、なにかの上限値にひっかかってしまったのだろうか。
E: Failed to fetch http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/libj/libjpeg8-empty/libjpeg8_8c-2ubuntu8_amd64.deb Connection failed [IP: 91.189.91.23 80]
画面遷移
###画面とキーの対応
- chrome OSのGUI画面
ctrl+alt+←(F1)
- chrome OSのCLI console画面
ctrl+alt+→(F2)
- chroot(crouton)で動作している X window画面
ctrl+alt+reload(F3)
TIPS
- 1.chrome OS GUI画面からは、2.chrome OS console画面にしか行けない。
- 2.chrome OS console画面からは、1にも3にも行ける。
- 3.X window画面からは、1にも2にも行ける。
- ctrlとaltは、一度画面を切り替えたら、キーを離さないと認識しない。押しっぱなしは認識しない。
おまけ
キーボードショートカット
なにはともあれ、操作を覚える。
- ヘルプの表示
Ctrl+Alt+/
コマンド
通常のセットアップをして、Ctrl+Alt+t
でterminal画面(crosh)を起動すると以下の様なコマンドが使える。
- ping
- ssh
- top
- tracepath
- network_diag
通常help
とhelp_advanced
がある。
多少、help_advancedのほうがいろいろできるが、実用的なほどではない。