こんにちは!ClickHouse JapanのYasuです。
ClickHouseは日本でのビジネスを本格的に展開するにあたりQiitaでClickHouseについてのTipsやユーザー事例などの記事を投稿していきます。なお公式ドキュメントはこちらです→ClickHouse Docs
はじめに
近年、インダストリアルIoT(IIoT)の発展に伴い、製造業やエネルギー産業などで生成されるデータの量は爆発的に増加しています。このような膨大なデータを効率よく処理し、リアルタイムに分析することは、業務効率化や新たな価値創造にとって不可欠です。そこで注目されるのが、ClickHouseとEMQXの統合ソリューションです。
ClickHouseとEMQXとは?
ClickHouse®は、高性能で列指向のSQLデータベース管理システム(DBMS)であり、オンライン分析処理(OLAP)に特化しています。オープンソースソフトウェアとしても、クラウドサービスとしても利用可能です。
日本でのサービスも提供しております。ぜひ一度ClickHouseのスピードを体験してください!
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一方、EMQXは、業界をリードするオープンソースのMQTT(Message Queuing Telemetry Transport)メッセージブローカーであり、大量のIoTデバイスからのデータを効率的に収集・配信する能力を持っています。またMQTTだけではなく、OPC UA,MELSEC,Modobus,BACnetなど様々な産業プロトコルに対応したデータ収集機能を提供しております。
この2つを組み合わせることで、大規模なIIoTデータのリアルタイム分析をシンプルかつ強力に実現できます。
ClickHouseとEMQXの統合の仕組み
EMQXは、IoTデバイスから送信されるデータを収集し、ClickHouseに直接ストリーミングすることができます。この統合により、次のような流れが実現します
1.IoTデバイスからのデータ収集
EMQXは、MQTTプロトコルを介してデバイスからデータを受信します。このデータには、センサー情報や位置情報などが含まれます。
2.データのClickHouseへのストリーミング
EMQXは、収集したデータをKafkaや直接HTTP経由でClickHouseにストリーミングできます。
3.リアルタイム分析
ClickHouseの超高速なクエリエンジンを活用し、複雑なデータ分析やダッシュボード表示をリアルタイムで実現します。
活用例:スマートファクトリーにおけるリアルタイム分析
この統合ソリューションは、さまざまな業界で応用可能ですが、特にスマートファクトリーでの利用が注目されています。
稼働監視
工場内の設備から収集されたデータをリアルタイムで監視し、異常検知やメンテナンスの最適化を実現。
エネルギー効率の向上
センサーからのデータを基にエネルギー使用量を分析し、効率化のためのインサイトを提供。
品質管理
生産ラインのデータを分析することで、不良品の早期検出を可能に。
ClickHouseとEMQXの統合がもたらすメリット
1.スケーラビリティ
EMQXは数百万台のデバイスからのデータ収集に対応し、ClickHouseはペタバイト規模のデータを高速処理します。
2.リアルタイム性
データのストリーミングから分析までのレイテンシを最小限に抑え、即時性の高い意思決定を支援。
3.コスト効率
オープンソースを基盤にし、優れた機能をSaaSサービスでリリースしており、低コストでハイパフォーマンス、大規模なインフラを構築可能。
まとめ
ClickHouseとEMQXの統合は、インダストリアルIoTの分野において、膨大なデータをリアルタイムで活用するための強力なプラットフォームを提供します。この組み合わせにより、これまでにない速度と効率でビジネスインサイトを得ることが可能となります。
インダストリアルIoTのデータ活用を次のレベルに引き上げたい方は、ぜひClickHouseとEMQXの導入を検討してみてください!PoCの支援などお気軽にお問い合わせください。
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ClickHouseとEMQXの統合について設定内容はClickHouse Docsに参考情報がございます。公式なドキュメントは、関連リンクを参照してください。
関連リンクClickHouse公式ドキュメント - EMQX統合
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