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Workflowsに設定されたCircleCIのジョブをAPI経由で叩く方法

Last updated at Posted at 2018-04-25

はじめに

CIツールのスタンダードとなりつつある CircleCIは、Github等のpushをトリガーに設定したCIジョブを実行してくれる便利なツールです。

CircleCIはAPIを公開しています。このAPIによってリポジトリにpushしたりtagの発行がなくてもCIを実行することができます。例えば、複数リポジトリ間のCIトリガーを一括で制御したい!といった場合や、リポジトリ内のコードに変更はないけど、内部でダウンロードしてくるファイルやDockerイメージの中身に変更が生じたためpushせずにテストを回したい!というときに非常に有用です。

しかし、API経由ではCircleCI 2.0で実装されたworkflows機能が働かないということがわかりました。 
というより、workflowsブロックがconfig.ymlに入ったCIをAPI経由で実行すると必ずCIが失敗します。

公式でもそんなことが書いてあります。

Note: It is not yet possible to run Workflows with the API.
https://circleci.com/docs/2.0/api-job-trigger/

この記事ではworkflowsが設定されたCIをAPI経由で実行する方法を共有します。

解決策

CircleCIのAPIではCIの設定単位ではなく、ymlの中で設定されたjob単位でも実行することができます。
この方法だと上記のworkflows問題を回避することができます。

やり方は以下の通り

  • 設定単位
curl https://circleci.com/api/v1.1/project/:vcs-type/:username/:project/tree/:branch?circle-token=${CIRCLE_TOKEN}
  • job単位
curl -d build_parameters[CIRCLE_JOB]=${JOB_NAME} https://circleci.com/api/v1.1/project/:vcs-type/:username/:project/tree/:branch?circle-token=${CIRCLE_TOKEN}

実行例

例として以下のようなconfig.ymlを用意します。
このCIでは必ずjob1が実行され、その後developブランチであればjob2、masterブランチであればjob3が実行されます。

config.yml

version: 2
jobs:
  job1:
    docker:
      - image: circleci/python:3.6.1

    steps:
      - run:
          name: echo1
          command: echo fuwafuwa

  job2:
    docker:
      - image: circleci/python:3.6.1

    steps:
      - run:
          name: echo2
          command: echo mochimochi


  job3:
    docker:
      - image: circleci/python:3.6.1

    steps:
      - run:
          name: echo3
          command: echo pikapika

workflows:
  version: 2
  test-jobs:
    jobs:
      - job1
      - job2:
          requires:
            - job1
          filters:
            branches:
              only: develop
      - job3:
          requires:
            - job1
          filters:
            branches:
              only: master

それではまず、gitのpushをトリガーとしてCIを走らせてみましょう。
masterブランチにpushした結果が以下の通り。

Screenshot from 2018-04-14 14-40-01.png

共通jobのjob1と、masterブランチ限定のjob3が走っていることがわかります。job2はdevelopブランチにpushされたときだけ実行されるので、今回は実行されていません。

API経由で全く同じCIを叩いてみましょう。

curl https://circleci.com/api/v1.1/project/github/smn-ailab/hiranuma_qiita/tree/master?circle-token=${CIRCLE_TOKEN}

下の画像のような結果が出ました。
Screenshot from 2018-04-14 15-04-34.png

ymlのsyntaxエラーのような記述ですね。なにはともあれ、API経由ではworkflowsが設定されたCIは実行できないことが確認できました。

それでは今回のテーマである、job単位での実行をやってみましょう。

curl -d build_parameters[CIRCLE_JOB]=job1 https://circleci.com/api/v1.1/project/github/smn-ailab/hiranuma_qiita/tree/master?circle-token=${CIRCLE_TOKEN}

画面を確認してみると、、
Screenshot from 2018-04-14 15-15-59.png

動作できています!
これでworkflowsを無視してAPIからjobを実行できました!

おまけ: APIでworkflowsの挙動を再現してみた

workflows の機能が使えないため、jobの依存関係を呼び出し側で制御する必要があります。
buildのstatusを参照するAPIを使って依存関係を書いてみます。

依存関係を再現.sh
BUILD_NUM=`curl \
          -d build_parameters[CIRCLE_JOB]=job1 \
          https://circleci.com/api/v1.1/project/github/smn-ailab/hiranuma_qiita/tree/master?circle-token=${CIRCLE_TOKEN} | jq -r '.build_num'`


while true
do
  STATUS=`curl -s -S https://circleci.com/api/v1.1/project/github/smn-ailab/minerva-analysis/${BUILD_NUM}?circle-token=${API_TOKEN} | jq -r '.status'`
  if [ ${STATUS} = "success" ]; then
    echo ${STATUS}
    break 
  elif [ ${STATUS} = "failed" ]; then
    echo ${STATUS}
    exit 1
  else
    echo ${STATUS}
    sleep 60
  fi  
done

curl \
-d build_parameters[CIRCLE_JOB]=job3 \
https://circleci.com/api/v1.1/project/github/smn-ailab/hiranuma_qiita/tree/master?circle-token=${CIRCLE_TOKEN}

CIを実行するAPIでは、返り値としてBuildの情報がjson形式で返ってきます。
ここではCIを実行すると同時にBuild番号を受け取り、番号を元にAPIを叩いて該当BuildのStatusを確認しています。$STATUSが"success"であれば、次のBuildを走らせるcurlコマンドの部分へ移行し、failedであればその時点でシェルは終了します。それ以外の場合は1分待ってから再度STATUS確認に移ります。このようにすればjobの依存関係を再現できます。

おわりに

今回ご紹介した方法ではworkflowsの設定を一切無視するので、branches: only master としているjobをdevelopブランチで実行することも出来てしまいます。
使用する際はご注意下さい。

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