はじめに
「システムが遅い…」「障害が起きてから気づく…」「原因がどこにあるか分からない…」
ITシステムを運用していると、こんな悩みに直面することはありませんか?
現代ビジネスにおいて、ITシステムの安定稼働はまさに生命線。問題が発生する前に、そして発生したとしてもすぐに原因を特定し、解決できる仕組みが不可欠です。
そんな中、注目を集めているのが「ManageEngine Applications Manager」。今回の記事では、このツールを実際に使ってみて、その魅力や使い勝手を初心者目線でわかりやすくご紹介します!
「なんか便利そうだけど、難しそう…」
そんな風に思っている方にこそ読んでいただきたい、Applications Managerの魅力と使い方をやさしく解説します。
この記事の目的
この記事では、Applications Managerの主要な機能とその使い方を、初心者の方にも分かりやすく紹介していきます。
特に次のような点に注目しています:
- どんな人におすすめのツールなのか?
- 他の監視ツールと比べて何が違うの?
- 実際にデモサイトを使って、どうやって設定するの?
特に今回は「アラート設定」「Webサーバ監視」「ダッシュボード設定」という、よく使われる便利機能をピックアップしてご紹介します!
Applications Managerってどんな人に向いてるの?
このツール、実はかなり幅広い人に役立つんです。
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インフラエンジニア・システム管理者の方へ
- サーバ、ミドルウェア、仮想化、クラウド…あちこち分散したシステムをまとめて一元監視できます。
- 面倒なエージェントのインストールも基本不要!設定もGUIでラクラク。
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アプリケーション開発者やDevOps担当の方へ
- Javaや.NETのコード単位のパフォーマンスをチェックしたり、SQLのボトルネックを特定したり。
- 開発中や運用中のアプリが遅いとき、「どこが原因か?」をすぐに見つけられます。
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ITマネージャー・情報システム部門の方へ
- エンドユーザーが感じる使い心地を可視化して、体感パフォーマンスをチェック。
- 重要アプリの稼働状況を分かりやすくダッシュボードで表示できます。
つまり、「アプリもインフラもまるっとまとめて見える化したい!」という方にピッタリなんです。
Applications Managerのここがスゴイ!
じゃあ、他のツールと比べてどこが違うの?ということで、主な特徴をざっくりご紹介。
- ✅ エージェントレスでかんたん監視:サーバ・DB・クラウド・Webアプリなど、幅広く対応!
- ✅ ユーザーの体感も見える!:リアルユーザーが実際に感じてるレスポンス速度をモニタリング。
- ✅ グラフィカルで見やすいダッシュボード:チーム別、目的別に自由にカスタマイズ可能。
- ✅ 柔軟なアラート設定:しきい値や条件を細かく設定して、自動通知&対応もOK。
「難しい操作は無理…」という方でも、GUIベースでサクッと始められますよ!
体験してみよう!Applications Managerのデモサイト
今回は、公式の体験型デモサイトを使って、実際に以下3つの操作を試してみました。
1. Webサーバの監視設定
「New Monitor」ボタンをクリックして、対象のWebサーバ(例えばJBossなど)やクラウドサービス(AWS,Azure etc)を選択。必要情報(ホスト名やポート番号など)を入力すれば、すぐに監視開始!
初心者でも「次へ」「保存」だけで簡単に設定できるUIがうれしいポイントです。
2. ダッシュボードのカスタマイズ
「Home」タブの「New Dashboard」から、用途に合わせたオリジナルのダッシュボードを作成できます。
たとえば「重要なアプリだけを一覧で見たい」「CPU使用率の高いサーバーだけをピックアップして監視したい」といったニーズに応じて、ウィジェット(表示部品)を自由に選んで配置することで、自分だけの分かりやすい監視画面を作れます。
用意されているウィジェットでは、以下のような重要な観点を一目で確認できます:
レイテンシー(応答時間):
アプリケーションの応答速度がグラフで可視化されており、どのタイミングで処理が遅くなっているかを直感的に確認できます。特定の時間帯に遅延が発生していないかを把握するのに便利です。
トラフィック:
ネットワークの送受信データ量やリクエスト数が表示され、システム全体にかかっている負荷の傾向をつかむことができます。急激な増加があれば、アクセス集中などの兆候として注意が必要です。
エラー発生率:
アプリケーションやWebサーバーでどれくらいのエラーが発生しているかを割合で示してくれます。普段よりエラーの割合が高い場合、早期に障害の兆しに気付くことができます。
サチュレーション(リソース飽和度):
CPU、メモリ、ディスクなどのリソース使用率をリアルタイムで表示し、どのリソースがひっ迫しているかを把握できます。パフォーマンス劣化の予兆を事前に察知するための重要な指標です。
このように、必要な情報を必要な形でダッシュボードにまとめることで、システムの状態を一目で把握できる「見える化」が実現できます。日常の運用や障害対応をよりスムーズにするためにも、ダッシュボードの活用は非常に効果的です。
3. アラート設定の作成
「Configure Alarms」から、CPUやメモリ使用率などにしきい値を設定。
例えば「90%以上でアラート」と設定すれば、条件を満たしたときにメール通知が飛んできます。
SlackやWebhookとの連携もOK!運用チームへの自動通知もバッチリです。
おわりに
Applications Managerは「難しい監視ツールはもうイヤ…」という方にこそ使ってみてほしい、シンプル&パワフルなツールです。
インフラからアプリ、エンドユーザーの体感まで一元的に見える化できるので、障害対応のスピードもアップ、ユーザー満足度も向上!
「まずはちょっと触ってみたい」という方は、デモサイトから気軽に試せますし、評価版も30日間フル機能で使えます。
本記事が、皆さんの監視ツール選びの参考になればうれしいです!