17
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

はじめての記事投稿

Rails 7のimportmap-railsとは何なのか?

Last updated at Posted at 2023-07-21

はじめに

Rails 7でrails new app_nameをすると、Gemfileimportmap-railsが入っています。importmap-railsとは何なのか?

この記事では、importmap-railsとは何かを説明し、それを使うことによる変化を書きます。

importmap-rails

importmap-railsは、import mapsという仕組みをRailsで使いやすくするgemです。

import maps

import mapsとは、JavaScriptモジュールの実体とその論理名のマッピングです。例えば、以下のようにしてマッピングします。

<script type="importmap">
{
  "imports": {
    "react": "https://ga.jspm.io/npm:react@17.0.2/index.js",
  }
}
</script>

"react"が論理名で、URLの方がJavaScriptモジュールの実体です。

このようにマッピングすれば、他のファイルからこのJavaScriptモジュールを論理名を使ってインポートできます。

import React from "react" 

importmap-railsを使えば楽

importmap-railsを使えば、上記のようなscriptタグをわざわざ書く必要がなくなります。まず、config/importmap.rbに以下のように書きます。

config/importmap.rb
pin "react", to: "https://ga.jspm.io/npm:react@17.0.2/index.js"

そして、application.html.erb上の<head>タグ内に、<%= javascript_importmap_tags %>を書くだけです。

app/views/layouts/application.html.erb
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    ...
    <%= stylesheet_link_tag "application", "data-turbo-track": "reload" %>
    <%= javascript_importmap_tags %>
  </head>
  <body>
    <%= yield %>
  </body>
</html>

これだけで、Rails上のJavaScriptファイルで、reactをインポートできます。

importmap-railsを使うことによる変化(参照)

importmap-railsを使うことによる変化に以下があります。

  • 複数のJavaScriptファイルを1つのファイルにまとめる必要がなくなる(bundling不要)
  • 1モジュール変更したら、そのモジュールのキャッシュだけ期限切れにできる

1つ目に関しては、ブラウザのimport機能が依存しているモジュールをよしなに取得してくれるので、JavaScriptのbundlingが不要になります。

2つ目もbundlingが不要になったことによる効果です。変更があった1モジュールだけブラウザに送信すればいいので、アセットの送信量が削減されます。

まとめ

importmap-railsとは何か、それを使うことによる変化について書きました。

importmap-railsと似たようなものがRails 7以前にはなく、前々から興味があったので、調べて記事にしてみました。調べていくと、importmap-railsを使えばJavaScriptのbundlingをしなくて済むという発見がありました。やらなくていいことが増えるというのはいいことです。

今後は、importmap-railsを使う構成を実際に試して、ノウハウを蓄積していきます。

17
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
17
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?