Pythonでのjsonファイルの読み込みモジュールの比較

はじめに

テキストファイルの読み込みモジュールについて「Pythonのテキストファイル読み込みモジュールの比較」を書きました。
jsonファイルの読み込みモジュールも同様で、使用するたびに調べていたので、
同様に書き残します。

環境

• OS ：CentOS Linux release 7.6.1810 (Core)
• Python：Python 3.7.5

参考
json --- json エンコーダおよびデコーダ

4つのモジュール

Pythonでjsonを扱うときに使用されるモジュールは、下記の4つです。

モジュール名	説明
json.load()	jsonファイルを読み込み、dict型にする（引数は、ファイルオブジェクト）
json.loads()	jsonテキスト（str型）をdict型にする（引数は、str型）
json.dump()	dict型をjsonファイルに保存する（引数は、ファイルオブジェクトとdict型）
json.dumps()	dict型をstr型のjsonに整形する（引数は、dict型）

テスト用のファイル

下記ファイルを読み込み用として作成します。

file.json

{
  "aaa": "1111",
  "bbb": "2222",
  "ccc": {
    "ddd": "333",
    "eee": "444",
    "fff": "555"
  }
}

json.load()のテストコード

jsonファイルを読み込むテストコードです。

testload.py

#!/usr/bin/env python

import json

FILENAME="file.json"

fd = open(FILENAME, mode='r')
data = json.load(fd)
fd.close()
print("date : ", type(data))
print(data)

実行して、結果を表示します。

$ ./testload.py
date : <class 'dict'>
{'aaa': '1111', 'bbb': '2222', 'ccc': {'ddd': '333', 'eee': '444', 'fff': '555'}}

ファイルを読み込んでdict型になっています。

json.loads() テストコード

str型変数のjsonテキストを読み込みむテストコードです。

testlocads.py

#!/usr/bin/env python

import json

WORD='{"aaa": "1111", "bbb": "2222", "ccc": { "ddd": "333", "eee": "444", "fff": "555" }}'

print("WORD : ", type(WORD))
data = json.loads(WORD)
print("data : ", type(data))
print(data)

実行して、結果を表示します。

$ ./testlocads.py
WORD : <class 'str'>
data : <class 'dict'>
{'aaa': '1111', 'bbb': '2222', 'ccc': {'ddd': '333', 'eee': '444', 'fff': '555'}}

str型のjson（WORD変数）を読み込んで、dict型（data変数）に格納しています。

json.dump()のテストコード

dict型変数のjsonテキストをファイルに保存するテストコードです。

testdump.py

#!/usr/bin/env python

import json

FILENAME="file_write.json"
WORD='{"aaa": "1111", "bbb": "2222", "ccc": { "ddd": "333", "eee": "444", "fff": "555" }}'

print("WORD : ", type(WORD))
fd = open(FILENAME, mode='w')
json.dump(WORD, fd)
fd.close()

実行して、結果を表示します。

$ ./testdump.py
WORD :  <class 'str'>

$ cat file_write.json
"{\"aaa\": \"1111\", \"bbb\": \"2222\", \"ccc\": { \"ddd\": \"333\", \"eee\": \"444\", \"fff\": \"555\" }}"

str型のjson（WORD変数）を読み込んで、ファイルに書き込んでいます。

json.dumps()のテストコード

testdumps.py

#!/usr/bin/env python

import json

WORD={"aaa": "1111", "bbb": "2222", "ccc": { "ddd": "333", "eee": "444", "fff": "555" }}

print("WORD : ", type(WORD))
data = json.dumps(WORD)
print(type(data))
print(data)

実行して、結果を表示します。

$ ./testdumps.py
WORD :  <class 'dict'>
<class 'str'>
{"aaa": "1111", "bbb": "2222", "ccc": {"ddd": "333", "eee": "444", "fff": "555"}}

dict型（data変数）を読み込んで、str型のjson（WORD変数）に格納しています。

ファイルの内容を表示したいだけのとき

jsonのファイルを表示したいだけなら、次のコマンドで可能です。

$ python -m json.tool file.json

実行すると、このように整形されて表示されます。

{
    "aaa": "1111",
    "bbb": "2222",
    "ccc": {
        "ddd": "333",
        "eee": "444",
        "fff": "555"
    }
}

最後に

下記の表の内容を理解していなかっただけです。

扱う対象	jsonファイル	jsonのstr型
dict型を出力	ファイルを入力 : json.load()	str型を入力 : json.loads()
dict型を入力	ファイルを出力 : json.dump()	str型を出力 : json.dumps()

documentを読んだだけでは、理解できていなかったです。
この記事を書くために調べながらテストして、分かったような気がします。
アウトプットって大切です。