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JavaとJMeterをインストールする

Last updated at Posted at 2022-01-20

概要

Java(JMeterの動作に必要)およびJMeterのインストール方法を説明します。

  • Macの場合およびWindowsの場合を扱います。
  • jenvを使う場合の説明は、ここでは割愛します。

Javaをインストール

Oracle Javaの有償化を巡って、Javaの開発環境(JDK)には様々な種類がありややこしくなっています。

  • バージョン8まで
    • Oracle JDKを無償で利用できました。
  • バージョン9以降
    • Oracle JDKが有償化されました。
    • 代替となるOpen JDKが様々な機関から無償で提供されるようになりました。
  • バージョン17以降
    • Oracle JDKが再び無償で利用できるようになりました。(こちらを参照)

JMeterを利用する際は、利用するJDKのバージョンと種類を選定した上で、下記のいずれかの方法でインストールしてください。

JDKのバージョンおよび種類によっては、JMeterの動作に不具合が発生するケースがあります。その場合は別のバージョン・種類のJDKをインストールして試してください。

Oracle JDK バージョン 17.0.1 では、JMeterのレポート出力時にエラーになるケースがあります。

バージョン8まで

下記サイトからダウンロードしてインストールします。

バージョン9以降

Open JDKをインストールします。

Open JDKの種類は下記を参照

MacでHomebrewを使う場合は下記を参照

例:Homebrewを使ってtemurinバージョン11をインストールする場合は、下記コマンドを実行します。

brew tap homebrew/cask
brew install --cask temurin11

バージョン17以降

Oracle JDKを使う場合は下記サイトからダウンロードしてインストールします。

MacでHomebrewを使う場合は下記コマンドを実行します。

brew tap homebrew/cask
brew install --cask oracle-jdk

JMeterをインストール

公式サイトからダウンロードする場合

下記サイトからダウンロードして展開します。

MacでHomebrewを使う場合

下記コマンドを実行します。

brew install jmeter

JMeterのGUIを起動

公式サイトからダウンロードした場合は、展開先のbinフォルダの中にある下記ファイルを起動します。

  • Windowsの場合
    • jmeter.bat
  • Macの場合
    • jmeter

MacでHomebrewを使った場合は、下記コマンドを実行します。

jmeter

JMeterで使われているJavaのバージョンを確認

複数のバージョン・種類のJDKがインストールされている場合は、JMeterでどのバージョンのJavaが使われているか確認するために簡単なテストを作成できます。

JMeterのGUIで、テスト計画の名前を入力します。(例:Java Version Test Plan

スクリーンショット 2022-01-18 15.42.35.png

テスト計画にスレッドグループを追加します。

  • Test Planを右クリック >「Add」>「Threads(Users)」>「Thread Group」をクリック

スクリーンショット 2022-01-18 15.46.15.png

スレッドグループにJSR223 Samplerを追加します。

Thread Groupを右クリック>「Add」>「Sampler」>「JSR223 Sampler」をクリック

スクリーンショット 2022-01-18 15.47.02.png

追加したJSR223 Samplerにて、下記の項目に入力します。

  • Name
    • Get Java Version
  • Language
    • groovy
  • Script
    • return System.getProperty('java.version');

スクリーンショット 2022-01-18 15.49.16.png

テスト計画に結果表示ツリーを追加します。

  • Test Planを右クリック>「Add」>「Listener」>「View Results Tree」をクリック

スクリーンショット 2022-01-18 15.51.18.png

テスト計画を保存します。

  • テスト計画を選択している状態で保存ボタンをクリック
  • 保存ダイアログで保存先フォルダを選び、ファイル名を入力して「Save」をクリック

スクリーンショット 2022-01-18 15.52.47.png

スタートボタンをクリックしてテスト計画を実行したのち、下記の手順でJavaのバージョンを確認します。

  • 結果表示ツリーを選択
  • JSR223 Samplerの結果を選択
  • 「Response data」タブを選択
  • 「Response Body」タブを選択

スクリーンショット 2022-01-18 18.29.39.png

もし想定しているJavaのバージョンと異なる場合は、こちらの手順で使いたいバージョン・種類のJDKを設定します。その後JMeterのGUIを再起動したのち、再びテスト計画を実行してJavaのバージョンが変更されていることを確認します。

JMeterの環境変数を設定

環境変数を設定する場合は、設定ファイルを作成します。

  • 設定ファイル作成場所

    • 公式サイトからダウンロードした場合
      • 展開先のbinフォルダ
    • MacでHomebrewを使った場合
      • /usr/local/Cellar/jmeter/x.x.x/libexec/bin
  • 設定ファイル名

    • Windowsの場合
      • setenv.bat
    • Macの場合
      • setenv.sh

JAVA_HOME

Macの場合のみ

複数のバージョン・種類のJDKがインストールされている場合は、JMeterで使用するJDKのバージョン・種類をJAVA_HOME環境変数で明示的に指定できます。

下記コマンドを実行して、使用したいバージョン・種類のJava Homeを取得します。

/usr/libexec/java_home -V

スクリーンショット 2022-01-14 6.37.46.png

setenv.shを編集して、取得したJava Homeを環境変数JAVA_HOMEに設定します。

例:temurinバージョン11を設定する場合

setenv.sh
#! /bin/sh

export JAVA_HOME=/Library/Java/JavaVirtualMachines/temurin-11.jdk/Contents/Home

JM_LAUNCH

Windowsの場合のみ

複数のバージョン・種類のJDKがインストールされている場合は、JMeterで使用するjava.exeのパスをJM_LAUNCH環境変数で明示的に指定できます。

setenv.batを編集します。

例:C:\work\javaフォルダに展開したtemurinバージョン11を設定する場合

setenv.bat
@echo off

set JM_LAUNCH=C:\work\java\OpenJDK11U-jdk_x64_windows_hotspot_11.0.13_8\jdk-11.0.13+8\bin\java.exe

HEAP

JMeterを実行する時にJavaが使うメモリ領域に関する設定です。設定内容の詳細は下記サイトなどをご覧ください。

Macの場合

setenv.sh
#! /bin/sh

export HEAP="-Xms2g -Xmx6g -XX:MaxMetaspaceSize=256m"

Windowsの場合

setenv.bat
@echo off

set HEAP=-Xms2g -Xmx6g -XX:MaxMetaspaceSize=256m
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