はじめに
お仕事で IBM Cognos Analytics(以下 Cognos) を使用したので、操作方法をメモする。
Cognos とは
いわゆる BI ツール(企業が持つデータを分析・可視化して、経営や業務に役立てるもの)である。
BI ツールは世にたくさんあり、Tableau や Looker などもイケてるツールとして人気が高いようだ。
Cognos には 30 日間の無料プランがあるので、興味を持たれた方や BI ツールを軽く触ってみたいな、と思った方はぜひ試したいただければと思う。
やったこと
「Cognos コンソール上で外部システムの API を叩き、フェッチしてきたデータを Cognos 上で表示する」ための設定を行った、というオーソドックスなことをやってみた。
環境・前提
- Cognos バージョン: v11.2.4
- 画面スクショは英語表記設定にしている
- 接続先となる外部 API には PokeAPI を利用した
バージョンが古めのため、画面や操作が少し現況と異なる可能性はあるため、適宜読み替えていただきたい。
設定
Cognos のトップページにやってきた前提で話を進める。
Data server connection
-
左メニューで、Manage > Data server connections を選択する
↓
-
Add data server をクリックする
-
Name に入力し、Connection type から
Progress DataDirect Autonomous REST
を選択する
- Next をクリックする
-
JDBC URL に
jdbc:ibmcognos:autorest:Sample='endpoint_URL'
を入力する。endpoint_URL
には Rest API のエンドポイントを入力する
Response example:
このレスポンスの値たち(results
)が、後にダッシュボードで表示されることになる。
{
"count": 1292,
"next": "https://pokeapi.co/api/v2/pokemon?offset=3&limit=3",
"previous": null,
"results": [
{
"name": "bulbasaur",
"url": "https://pokeapi.co/api/v2/pokemon/1/"
},
{
"name": "ivysaur",
"url": "https://pokeapi.co/api/v2/pokemon/2/"
},
{
"name": "venusaur",
"url": "https://pokeapi.co/api/v2/pokemon/3/"
}
]
}
-
configuration に
jdbc:ibmcognos:autorest:Config="path_to_local_configuration_file";ServerName=endpoint_URL
を入力する。path_to_local_configuration_file
は config file へのパスを指定する。詳細は こちら を参照 -
Test connection をクリックする
-
OK をクリックする
Data fetch based on data connection configuration
Metadata
- Data server connections 画面で、先ほど作成した data server connection を選択する
- 選択した data server connection に対して、ケバブメニューアイコン をクリックし、表示されるメニューから Assets を選択する
ケバブメニューとは
ドットが縦に3つ並んだアイコンをこのように言うらしい。英語では 'three dots' などというとか。
ちなみに、ドットが横に3つ並んだアイコンは「ミートボールメニュー」
Data module
-
画面左のメニューから New > Data module を選択する
-
Data servers and schemas アイコンを選択する
-
先ほど設定した data connection を選択する
-
AUTOREST
が表示される
-
-
AUTOREST
> OK の順にクリックする -
Select tables > Next の順にクリックする
-
全てのチェックボックスにチェックをつけ、OK をクリックする
-
左上の Save をクリックする
- Name を入力し、モジュールの保存先を選択して Save をクリックする
View
Content - dashboard
-
In the left menu, go to Content.
-
画面左メニューで、Content に移動する
-
先ほど作成した、data module panel を選択し、Create をクリックする。そして、Create dashboard を選択する
-
表示されるテンプレートから一つ選択し、Create をクリックする
-
ツリー構造の Results を展開し、Position, Name, Url を選択し、それらを右側のフィールドにドラッグ&ドロップする
- API のレスポンスの例で示した結果が表示されているのがわかる
終わりに
以上 IBM Cognos Analytics 上で 外部システムとの連携に Rest API を使用する最小限の方法を紹介した。
ビジネス分析のための動的なデータの取得など、(どこまで可能か把握はしていないが)機会があれば調べてみようと思う。