概要
- QEMU/KVMを使って仮想マシンを作るときに、ゲストOSを、ホストと同じネットワークに接続します。ゲスト側でDHCPクライアントが動いていれば、DHCPからIPアドレスをアサインすることも可能です。
- VirtualBoxだと、ネットワークアダプタをブリッジアダプタにするだけですが、QEMU/KVMだと多少設定が必要です。
- 同じ内容の記事はたくさんあるのですが、情報が古かったりするので、まとめておきます。
環境構築
ホストOSはFedora37です。
セットアップは以下のようにします。
$ sudo dnf install -y libvirt virt-manager
$ sudo systemctl enable libvirtd --now
仮想ブリッジ作成
ブリッジ接続のためには、仮想ブリッジを作成します。
ここの部分は、Dockerコンテナをブリッジ接続する場合と同じなので、下記の記事の「仮想ブリッジ環境構築」の通り仮想ブリッジを作成します。
QEMUの設定
QEMUで作成したブリッジを使えるよう設定します。
ここでは/etc/qemu/bridge.confに、「allow br0」を追記しています。
/etc/qemu/bridge.conf
allow virbr0
allow br0
仮想マシン作成
インストールが終わったら、仮想マシンマネージャーを起動して、仮想マシンを構築します。
$ virt-manager
ポイントになる部分は、ネットワーク選択の際に、ブリッジデバイス「br0」を設定しておく点です。
既存のインスタンスも設定画面からブリッジデバイスに変更することもできます。