##はじめに
会社で貸与されるパソコンのラインアップに従来のThinkPadの他にMacBook Airが追加され、選択肢が広がりました。20年以上ThinkPadのトラックポイントに慣れ親しんだ身としては躊躇いもありましたが、新たな世界を体験をしてみようと思いMacBook Airを選ぶことにしました。
新しい使い勝手に心踊る一方で大きな疑念が一つ脳裏をよぎりました。それは、職業柄必要となるメインフレーム接続のための伝統的手段、そう、3270エミュレーターです。そもそも、3270エミュレーターは使用可能なのだろうか?無骨なキャラクター・ベースのユーザー・インターフェースである3270画面のスタイリッシュなMac画面への収まり具合はいかがなものだろうか?
調べてみると、
-
Brown University tn3270 X
-
Mocha TN3270 for macOS
-
PowerTerm InterConnect for Mac OS X
-
ZOC terminal for Mac OS
…
等々、世の中にはMac OSで稼働する無償・有償の3270エミュレーターがそこそこ存在することが判明し、メインフレーム世界の広がりを少し感じたりします。当然と言えば当然ですが、接続はいずれもtn3270プロトコルを使用します。
本稿では、Brown University tn3270 Xの使い勝手、操作感について綴ります。その他のものについては追々、時間があれば。
##本編
まずはソフトウェアを Brown University tn3270 X からダウンロードして入手します。起動はダウンロードしたdmgファイルをダブル・クリックするだけですので特筆することはありません。開いたフォルダーでtn3270 Xをクリックし、
ポップアップに接続サーバー情報を入力します。
するとこんな(↓)感じで、
違和感のない見栄えです。
ここで大きな壁に一つ遭遇します。この画面から先に操作を進めるにはclearキーを押下しなければならないのですが、MacBook Airにはそれがありません。そこでメニューバーをよく見るとFKeysが表示されており、ソフト・キーボード入力ができそうです。
が、FKeysを選択しても空白のキーボード・マップが表示されるだけでキー・アサインが非表示のため、各キーの機能が判らない混沌とした状況です。
神経衰弱のような感覚のトライ&エラーでキー・アサインを調べると、大体、
ということが分かりました(空白部分についても追々、時間があれば)。その他キーボード操作で気がついたのは以下の通り。
3270キーボード | MacBook Airキーボード | 備考 |
---|---|---|
改行キー | shift+return | - |
エンター・キー | return | - |
PF1~12キー | fn+F1~F12 | 但し、PF11はMac OSに先に処理されデスクトップ表示となる。前述のソフト・キーボードを使用するかMac OSレベルでのキーボード・カストマイズの必要あり |
##まとめ |
使用感をまとめると、
- キーボード・マッピングが最大の関門でしょうか。職業柄、画面右スクロールは多用するので、前述のPF11のディフォルト動作はやや影響あり
- 日本語表示は確認していませんが、不可かと
といったところです。基盤系業務操作には、総じて使えそうかなという感触です。