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【Salesforce】マスタデータと仮データの自動化

Last updated at Posted at 2023-12-09

はじめに

Salesforce Advent Calendar 2023 9日目を担当するyappiです!
少しSalesforceを離れていましたが、ここ最近からまた勉強再開し始めました!!

Salesforceでは、プロセスビルダーやワークフローの廃止が出始め、フローへの移行が推奨されていますね。。とはいえ、仕事でSalesforceチームにいましたが、フローは全く触ったことがなかったので、今回はフローの使い方と、ありそうな業務自動化について記事にまとめようと思います。

やりたいこと

今回実装するフローは、業務でありそうなマスタデータへの自動反映フローを実装したいと思います。
物にはよりますが、マスタデータと聞くと結構重要なものが多いイメージで、マスタデータとして問題ないか?など確認した上で、反映するみたいなことは少なからずありそうだな・・と思いました。
また、外部から取得したデータをそのままマスタデータに取り込むと重複や不備があるかもしれない、、そのため一旦仮データとして保持して選別して、マスタに反映するなど、、
上記の観点から、こういう自動化やってみようと思い、実装してみました!

実装内容

今回実装・設定するのは以下になります!

  • カスタムオブジェクト2つ
  • フロー

カスタムオブジェクトは下記の2つを作成してます!

スクリーンショット 2023-12-09 11.14.30.png

オブジェクト内の項目はそれぞれ以下のように設定しています

商品マスタ

スクリーンショット 2023-12-09 11.16.49.png

項目は標準項目に加えて、 商品名種類金額があり、商品マスタ【仮】Idという項目があり、商品マスタ【仮】Idはマスタデータの元データとなる仮データを特定できるように設定します

商品マスタ【仮】

スクリーンショット 2023-12-09 11.18.07.png

仮のデータも同じように、商品名種別金額があり、このデータを使って作成されたマスタデータを特定するマスタIdを持っています
そして、このオブジェクトだけ、マスタ反映フラグを設定しており、このフラグがtrueの場合、マスタデータを作成するといったフローを作成していきます

これで、オブジェクトの設定は完了です!

Salesforceフローの実装概要

次は、実際にフローの実装をして自動化の流れを作っていきます

今回自動化では下記を意識してフローを実装していきます!

  1. どういったタイミング、条件でマスタデータを作成するか?
  2. 後々に仮データとマスタデータの整合性が調べられるように紐付けのIdがわかること

まず、タイミングと条件ですが、基本、仮データの作成・更新のタイミングで実行しようと思います。また、条件は、項目部分で紹介しましたが、マスタ反映フラグtrueの時に実行できるように制御します。

フローの実装

実装については、以下の手順でフローを作成していきます。

下記画面のようにホームから'フロー'と検索し選択 > [新規フロー]ボタンを押下
スクリーンショット 2023-12-09 11.32.36.png

[レコードトリガーフロー]を選択 > [作成]ボタンを押下
スクリーンショット 2023-12-09 11.34.59.png

以下の内容でフローの入力 > [保存]ボタンを押下
スクリーンショット 2023-12-09 11.37.58.png

各種簡単に説明すると、、

  • オブジェクトを選択 ... データの作成・更新対象のオブジェクトを選択
  • トリガ-を設定 ... フローを起動するタイミング
  • エントリ条件を設定 ... フローを起動する条件
  • 更新されたレコードでフローを実行するタイミング ... 一致するたびか一致する時のみなのか違い
  • フローを最適化 ... レコード更新前に動くか更新後かの違いだと思います。

今回の条件に合わせると、商品マスタ【仮】のレコードが作成・更新された時に、マスタ反映フラグtrueの時にのみ動作するという起動条件です。(下2つの項目はなんとなくで選択してます・・・w)

次は、実際の処理内容の実装です

再生マークの下の[+]マークを押下して次の処理を作成します
フローが起動したら、マスタデータを作成するため、[レコードを作成]を選択
スクリーンショット 2023-12-09 11.54.34.png

以下のような内容で入力
スクリーンショット 2023-12-09 11.59.02.png

今回は、商品マスタオブジェクトにレコードを1件登録します。また、各項目は仮データの項目値を転記するような設定をします。

次は、仮データと紐付けをするマスタデータIdに値を入れたいので、作成したマスタデータを取得します。
スクリーンショット 2023-12-09 12.30.36.png

取得ができたら、商品マスタ【仮】のデータにもマスタデータのIdをもたせる処理です。
スクリーンショット 2023-12-09 12.27.22.png

これは、フローをトリガーした商品マスタ【仮】のため、マスタデータを作成した元の仮データとなります。
このレコードに対して、RegisterMasterDataの商品マスタIdとあるので、登録された時にわりあてられるカスタムオブジェクトIdが仮データにも登録されレコードを更新します。

これでフローの実装は完了です。実際に[有効化]をして動作確認してみましょう。
フローの一覧画面に戻ると画像1番下に追加されていることがわかります。
スクリーンショット 2023-12-09 12.09.37.png

動作確認

商品マスタ【仮】のレコードを作成してみましょう!

商品マスタにはまだ何も登録されていません
スクリーンショット 2023-12-09 12.18.02.png

新規登録画面から、必要な項目を入力します!この時、フラグはまだfalseのままにして登録し、マスタに反映されないことを確認します!
スクリーンショット 2023-12-09 12.18.54.png

登録されていませんでした!画面から確認してみてください
次は、フラグをtrueに更新してみましょう!
スクリーンショット 2023-12-09 12.20.25.png

仮データのマスタId項目にIdが入力されていることが確認できます!
スクリーンショット 2023-12-09 12.35.30.png

ではマスタデータが本当に作成されているかを確認しましょう!
スクリーンショット 2023-12-09 12.36.27.png

マスタデータも作成されており、商品マスタ【仮】Id項目にIdが入っていることが確認できます!
SalesforceのカスタムオブジェクトIdは、Salesforceのリンクから確認できるので、相互に一致しているか確認してみてください!

これで自動化フローの実装は完了です!

終わりに

今回は、Salesforceフローについて記事をまとめてみました!毎年定期的にアップデートがあるSalesforceはキャッチアップがすごく難しい気がしていて、久しぶりに開いたらプロセスビルダー廃止・ワークフロー廃止などなど驚きましたが、フローで全て管理できるのはいいことですね。
今後も幅広く技術をキャッチアップしていきたいと思います!

それでは良いエンジニアライフを・・・!

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