Gitにある程度慣れ,基本的な操作ができるようになるとより深く知りたくなってくると思いますが,そのときにググって分散した情報を読むのではなく,まとまったドキュメントを活用すると効率が良いです.
まずは中級者向けgit help
について.
git help help
まずはgit help help
をして,よく使うgit help
についてより良く知っておきましょう.git help
の中でおすすめオプションは以下の2つ.
-w
HTMLでのmanをブラウザで開く.長いmanを読むときなどは読みやすくて地味に便利
-g
ガイド一覧.特定のgitコマンドに縛られないような内容を見ることができます.
gitガイド
$ git help -g
The common Git guides are:
attributes Defining attributes per path
glossary A Git glossary
ignore Specifies intentionally untracked files to ignore
modules Defining submodule properties
revisions Specifying revisions and ranges for Git
tutorial A tutorial introduction to Git (for version 1.5.1 or newer)
workflows An overview of recommended workflows with Git
'git help -a' and 'git help -g' lists available subcommands and some
concept guides. See 'git help <command>' or 'git help <concept>'
to read about a specific subcommand or concept.
この中でも特に glossary(用語集)や revisions(リビジョン(範囲)の指定方法一覧)は一度見ておくと,helpで利用される基本用語の意味や曖昧になりがちなrevision指定について整理できるのでおすすめです.例えばHEAD~
とHEAD^
やmaster..branch
とmaster...branch
の違いなど
リリースされたばかりのv1.8.5で入った@
の意味もgit help revisions
に書かれています(HEAD
と同じ).
(余談: ..
と...
の使い分けの1つは現在のブランチで加えた変更を見る - Qiitaを参考に)
(余談その2: v1.8.5で入ったgit cherry-pick -
のコミット ;))
Pro Git
Scott先生の書いた本.仕組みから各コマンドの使い方まで体系立ってまとめられているので一読をすすめます.
特にchapter 9はGitの内部構造についてまとまって書かれた貴重な日本語情報源です.
Pro Git日本語版
Git ML
Gitの動きを知りたい場合.
全部読むのはかなり気合入れないとつらい(たぶん無理…).
全体の動きを知りたいならHamanoさんが週1ぐらいで書いている"What's cooking in git.git"を読むと近いうちにこんなものが入るんだなーというのがわかる.archive
以上,基本操作が出来るようになってからの理解を深めるのに役立つ情報源でした.