概要
問題
homebrew でのインストールでは display コマンドなどがうまく動作しなかった。
日英の文献を調べてもネット上に解決策がまだ転がっていないように感じたので、簡単な方法ではあるがドキュメントを残しておくことにした。
###解決
下記リンクからインストーラーパッケージを用いてインストールしたらうまくいった。
経緯
環境
- MacBookPro Retina, Mid 2012
- OS 10.8.2
- Homebrew 0.9.4
ダメだった例
homebrew で imagemagick をインストールすると……
# ダメな例
$ brew install ImageMagick
インストールされたバージョンは、
- ImageMagick-6.8.0-10
である。
display コマンドを打つと、利用できるオプションの羅列とともに以下のようなメッセージが出る(オプションの表示は省略しました)。
もちろん、X11は立ち上がらない。
$ display
……
display: delegate library support not built-in `' (X11) @ error/display.c/DisplayImageCommand/1909.
設定を表示させてみると、DELEGATES に x11 が入っていない。
ゆえに、動作しないわけだ。
$ convert -list config
……
DELEGATES bzlib fontconfig freetype jpeg jng lcms png tiff xml zlib
しょうがないのでアンインストールする。
$ brew uninstall imagemagick
Uninstalling /usr/local/Cellar/imagemagick/6.8.0-10...
よかった例
CactusLab でインストーラーパッケージを入手し、インストールする。
自分は下記のバージョンをダウンロードした。
- ImageMagick 6.7.8-8 for Mac OS X Mountain Lion
With FreeType support. Requires XQuartz. (8.6MB)
もちろん、 XQuartz はインストール済みだ。インストールしてない場合は、適当にやり方をググってインストールしておくべきだ。
- ImageMagick-6.7.8
がインストールされた。
インストールが完了したら、設定を確認してみる。
$ convert -list config
……
DELEGATES bzlib freetype jpeg jng jp2 lcms png tiff x11 xml zlib
ごらんのように、 DELEGATES に x11 が追加されている。
$ display
コマンドを打つと、 XQuartz のウインドウが立ち上がり、魔法使いのおじいさんの画像が表示された。
結論
最新の ImageMagick のバージョンの問題なのか、それとも Homebrew のダウンロードするパッケージの問題なのか、よくわからないが、さしあたっては同じような問題にぶつかった場合、上記のインストーラーを用いた方がよい。