経緯
VMをVagrantで管理している人はそれなりに居ると思う。特にWindowsユーザーの人には多いんじゃないかなぁーいくらWSLが最高とはいえ、不安になる点がいくつかあるのは事実だし。
で、そんなことをしていると思うことがあるわけでして。
「VagrantなVMを常駐させたい!」
ここ数年ChinachuをVagrantで動かしているのだが、再起動のたびに vagrant halt するのがかったるくて仕方がない。
厄介なのが vagrant halt せずにシャットダウンとかしちゃうと、VMがぶっ壊れてうまく動かなくなる事があったりもする(VirtualBox特有の症状なのかもだけど)
その昔、タスクスケジューラで同様のことをやろうとしたのだがうまく動いてくれなかった。おそらく「シャットダウンの前」ではなく「シャットダウン中」に動くためVirtualBoxが中途半端に終了しちゃっているんじゃないかと邪推している。
そんなこんなでNSSMでVagrantでのVM管理をサービス化しちゃおうという話。
概要
NSSMを入れて、適当に設定して、おしまい。
NSSMを本格的に利用したのは今回が初だが、これは「何でもサービス化しちゃう」という強力なツール。
勘所としては、「Vagrantで起動したVirtualBoxを掴み続ける」というのが予想以上に難しかったので、起動&動作を観察する的なbatを作って、これをサービスとして登録している。
試した環境は以下の通り。理論上はHyper-VなVMでも同じことができるとは思う。
- Windows 10 Pro for Workstations 1803
- VirtualBox 5.2.8
- Vagrant 2.0.4
- NSSM 2.24
下準備
各種batを準備
起動用とか終了用とかのbatたち。Vagrantfile と同じ階層に保存しておく。
起動&死活監視用bat
start_and_check.bat
cd /d %~dp0
C:\HashiCorp\Vagrant\bin\vagrant.exe up
@echo off
:loop
curl http://localhost:20772 > nul
if not %ERRORLEVEL%==0 goto :eof
powershell sleep 10
goto :loop
:loop な部分に関しては環境に応じて見直すと良さそう。
SSHのポートをチェックする…とかでもいいのかもね。
終了用bat
halt.bat
cd /d %~dp0
C:\HashiCorp\Vagrant\bin\vagrant.exe halt
NSSMをインストール
公式サイトがいつも不安定。この記事を書いているときはつながったけど、いつ繋がらなくなるかわかったもんじゃない…
NSSM - the Non-Sucking Service Manager
なので私はChocolateyで入れた。(Chocolateyのインストールがまだな人はここを参照)
Chocolatey Gallery | NSSM - the Non-Sucking Service Manager 2.24.101.20180116
choco install nssm
サクッとすぐ入る。管理者権限で動かした cmd.exe とかで nssm って打つとこんな感じ出てくる。

設定カキカキ
管理者権限で動かした cmd.exe とかで nssm install xxxxx を実行すると新規サービスが作れる。作ったサービスは nssm edit xxxxx で編集できる
私はChinachuを動作させるVMを動かしたかったわけなので以下のようにした。
nssm install chinachu
以下設定項目のスクショを貼り付けておく(ちなみにスクショは nssm edit chinachu で撮っているが、そこは気になさらず)
Application

Path には起動用のbatを Startup directory には Vagrantfile が設置されているディレクトリをそれぞれ設定
Details

VirtualBoxが最低限必要としているサービスがいまいちわからなかったので、日和って遅延実行にしている。恐らく遅延実行じゃなくてもちゃんと動くとは思うけど…
Log on

ここ、ハマった。
Log on as はちゃんと設定しようね。
Process

Console window にチェックが入っていればそれで良さそう。
Shutdown
Exit action
I/O

特に必須じゃないけど、デバッグとかをしたいのであれば設定しておくとログがファイルに書き出されるので便利。
Hooks
Service stop と Application exit にそれぞれ終了用batを設定している
動作確認
いぇーい
所感
NSSMは便利。
余談
ちなみに上記で動かしたVirtualBoxなVMはなぜかマネージャーから眺められない。
変な方法で起動しているからなのかなぁ…
Vagrantfile で定義したプロビジョナーで全部設定を済ませてしまって以後いじらない…みたいな使い方をしているといいのかもだけど vagrant ssh とかができない。
今のところ私は支障をきたしてはいないので、まぁいいかなーと割り切って詳しく調べてはないけど、使い方によっては結構不便なのかも。

恐らく実行タイミング or 実行ユーザーが何かしらの原因なんじゃないかと邪推しているけど、真相は不明。




