本文書の目的
VHDXを使い、複数のWindowsを同一ドライブ上にインストールする手順はマイクロソフトが以下で公開している。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/boot-to-vhd--native-boot--add-a-virtual-hard-disk-to-the-boot-menu?view=windows-11&fbclid=IwY2xjawK7ACtleHRuA2FlbQIxMQBicmlkETFPdlRSYjhkMEJtdjcwY1hWAR5imqkztD3XOeUq6GEBkAtHSQwoOASMiK74DuV8cuE1HrSJzEU1sKWJJHPtNg_aem_wJ_wwRRPU-7wqenzjcfRbA
しかし物理ディスクを分轄してインストールする手順については公開していない。これを補足するものとして、物理ディスクを分轄してインストールする手順について述べる。
インストール先のパーティションの用意
前提
- 物理ディスクは1台
- Cドライブのみ
手順
- スタートメニューを右クリック→ディスクの管理
- Cドライブを右クリック→ボリュームの縮小
- 開けるサイズをMバイト単位で入力して縮小
- 空き領域にシンプルボリュームを作成しVドライブとしてフォーマット
Windowsのインストール
前提
- DドライブにWindowsのインストールDVDがマウントしてある
インストール
- スタートメニューを右クリック→ターミナル管理者
- cmd
- 以下のコマンドを実行
dism /Apply-Image /ImageFile:D:\sources\install.wim /index:1 /ApplyDir:V:\
ブートメニューへの追加
C:> bcdedit /copy {current} /d "Windows 11 No2"
エントリは {9fe6b4ba-4983-11f0-b77f-00155de94ba0} に正常にコピーされました。
C:> bcdedit /set {9fe6b4ba-4983-11f0-b77f-00155de94ba0} device partition=V:
C:> bcdedit /set {9fe6b4ba-4983-11f0-b77f-00155de94ba0} osdevice partition=V:
これで、PC起動時に起動するWindowsを選べる状態になった。タイムアウトのデフォルトは「msconfig」のブートタブで変更する。
インストール後の設定
インストール後のキーボードレイアウトは英語になっている。これを設定で物理キーボードレイアウトを日本語に変更する。
分轄した物理ディスク上にWindowsをインストールする利点
仮想ディスクではなく分轄した物理ディスク上にWindowsをインストールすると、元々のCドライブをBitLockerで暗号化することができる。仮想ディスクをCドライブに置く場合は、これができない。仮想ディスクや物理ディスクをBitLockerで暗号化することは、Cドライブの暗号化とは無関係に行うことができる。