お題 『IBMの株価を1991年から2023年までmatplotlibでplotしてください』
初めに
いろんなところで話題になっているOpen Interpreter
ですが、実際のところ、どうなんだろうと思い、実際に試してみました。
結果は・・・
触り始めて、まだ、1〜2時間程度ですが、評判通り、かなりの代物であることがわかりました。
Open Interpreterを試した環境
OS: macOS Ventura 13.5.2
Pythonのバージョン: Python 3.11.5
macOS環境で試しましたが、ネット上の情報を見ていると、Windowsでも、特に困ることはなさそうです。
インストール
$ pip install open-interpreter
たったこれだけです!
ちょっとだけ補足
Open Interpreterはコードの実行にあたり、必要なパッケージが見つかると自動的にインストールしてくれてとっても便利なのですが、普段使っているPython環境への影響が心配な方は、Dockerや仮想環境を利用すると良いと思います。
私はサクッと試す時はPythonが標準で提供する venv(仮想環境) を使っています。今回の実行も venv 環境で行いました。
$ python -m venv venv
$ source venv/bin/activate
$ pip install open-interpreter
実行結果
せっかくなので、ChatGPTのAdvanced Data Analysis (旧Code Interpreter)とも比較してみます。
お題
まずは何をやらせてみるかですが、ネット環境にアクセスしないと結果が出せない、こちらを試してみました。
『IBMの株価を1991年から2023年までmatplotlibでplotしてください』
ChatGPT Advanced Data Analysisの場合 (旧Code Interpreter)
ネットへのアクセスが制限されていることを知っているので、ちょっと意地悪な質問でした。
予想通りの回答ですが、pythonのソースコードまでは出力してくれました。
株価データが保存されているCSVファイルが提供されている前提のプログラムとなっていますが、ここまではやってくれます。ありがたいです。
Open Interpreterの場合
実行は、これだけ。
$ interpreter -y
この後、GPT-4を使うのか、Code-Llamaを使うのか、聞いてきました。
GPT-4のAPI Keyを入力して進みます。
どうやれエラーが発生したようです。
『以下のコードを試してみてください。』
何々?
いえいえ、実行時に-y
オプションを渡しているので、Open Interpreterが勝手に続けてくれます。
どうやら、Yahoo Financeから情報を取得できたようです。
そして、どんどん続きます。
実行してから、数分(1〜2分)後、突然、matplotlibの出力が画面に表示されました!
凄すぎです。
終わりに
(あくまでの1〜2時間触ってみた個人的な感想)
Open Interpreterは、導入が簡単、途中エラーが発生するも自己解決しながら動き続ける、パッと答えが出る、ですごく便利ですね。
いや〜、驚いたw
あくまでも、一個人の感想です。
あと、実際に試される方へ!
オプション-y
を指定すると、プログラム実行の確認をユーザーに聞き返してこないので便利ではありますが、実行したいタスクによりますが、Open Interpreterが生成するプログラムにエラーが頻繁に発生すると、修正とやり直しも頻繁に発生しているようで、GPT-4のRate limits(200 RPM)に引っかかるタスクを経験しました。
課金もそれなりに発生するので、
$ interpreter
のように、オプション-y
を指定せず、都度、確認し実行を許可する方が安全かもしれません。
なお、OpenAIをご利用の場合、多少の遅れはあるものの、今どれぐらい使っているのかをOpenAIのUsageで見れます。ご参考まで!
追伸
別のお題もやってみました。
よかったらみてやってください。
参考