はじめに
こんにちは。推薦基盤ブロックの宮本です。(早いもので新卒4年目です)
ZOZOTOWNの商品ページにおける「あなたにおすすめ」枠の推薦ロジックのリプレイスや、ホーム画面のユーザーパーソナライズ化に関するプロジェクトに携わっています。
最近では、開発だけでなくプロダクトマネジメント業務を担当することも多くなりました。
入社当初から「開発だけでなくPdMよりの仕事をいつかやりたい」と考えていたため、現在かなり楽しく働かせてもらってます!
最高の環境を提供してくれている弊社・弊チームに感謝です!頑張ります!
本記事では
本記事では、私たちHOME画面のプロダクトマネジメントチーム(自称)が2年ほどかけて築き上げた「ZOZOTOWN HOME 面のモジュール運用を BizDev 促進させた話」について紹介します。
この記事は私一人の成果ではなく、弊社の多くのメンバーの協力のもと執筆させていただいています。ご理解いただければ幸いです。
前提
それでは本題に入っていきます。
ZOZOTOWNのHOME画面には図のように「タイトル、一覧ページ、コンテンツ(商品)」の3つのパーツで構成されたモジュールが多数存在しています。
モジュールは大きく以下の4つに分類されます。
モジュール名 | 説明 |
---|---|
導線モジュール | 閲覧した商品を軸としたリターゲティング系モジュール |
企画モジュール | トレンド商品や企画商品など企画チームが考案したモジュール |
広告モジュール | 広告商品用モジュール |
レコメンドモジュール | ユーザーごとにパーソナライズされたモジュール |
この4つのモジュールのうち、「企画モジュール」は企画チームによって定期的に更新されます。
課題
企画チームにて、日々どういったモジュールがユーザーにささるのかを検討していただいているのですが、検討するにあたって以下の4つの課題がありました。
- 良いモジュール・悪いモジュールを定量的に判断する基準がない
- モジュールを評価するためのデータが足りていない
- 定常的にモジュールに関する数値を確認できるレポートが存在しない
- モジュールの運用改善の仕組みが整備できていない
取り組み
1〜3の課題については以下の記事で詳細に取り上げているためご覧ください。
ここでは4つ目の「モジュールの運用改善の仕組みが整備できていない」についての取り組みを紹介します。
実際の取り組みとしては以下2点です。
- 各チームの責務の明確化と意思決定フローの整備
- 月1回のモジュール定例を開催
各チームの責務の明確化と意思決定フローの整備
HOME画面の改善に関わるチームは多数存在していましたが、各チームの役割が不透明でした。また「新しく企画を考えたけど、どのチームと連携すればいいのかわからない」、「この企画の最終決定者ってだれだっけ」など、企画からリリースまでの意思決定フローの整備もされていなかったため、プロジェクトを進める上でスムーズに進めることができず立ち止まることが多かったです。
そこで、まずはHOME画面のモジュール改善に関わるチームとその役割を明確にしました。具体的な役割は割愛しますが、以下の5つの担当に分けております。
- プロダクト責任者
- プロダクト推進チーム
- 企画チーム
- 開発チーム
- 分析チーム
また、以下のような意思決定のフローチャートを事前に準備しておくことで、スムーズに進めることができるようになりました。
月1回のモジュール定例を開催
正直なところ、この定例を開催し且つ価値ある定例にするためにかなり苦労しました。
課題感としては、定例を開催しても参加者のほとんどは受動的参加になってしまい、ただただプロダクト推進チームが資料をまとめて報告する会になってしまいそうであったことです。
以下が定例開催にあたって工夫した点です。
- 各チーム参加型の定例とし、実績を共有してもらう
- 企画・開発問わずモジュールに関する共有事項はすべてこの定例で共有する
- 実績共有のフォーマットを用意する
- 実績共有しやすいダッシュボードに日々改善する
- 定例がマンネリ化しないために常にアップデートし続ける
- 自分が率先して質問する(1定例1回以上)
- 良かったモジュールは企画担当者と一緒に最大限喜び、褒める
結果
毎月20〜30名ほどHOME面に関わるメンバーが参加してくれるようになりました。(初回は緊張しましたが、こんなに参加してくれるとは思ってなかったためすごく嬉しかったです)
定例を開催して最も良かった点は、各チーム間の情報の共有がスムーズになり認識齟齬がかなり少なくなったことです。何気ないことですが、1ヶ月間もあれば各チームの状況はかなり変わりますので、その情報が一つの資料にまとめられていると振り返りやすく見落としづらくなります。(slackだと情報が日々流れていくため見落としやすい)
また、企画担当者から実績を共有してもらうことで今月は良かったのか悪かったのかがわかり、次はどういったことをやっていけば良いのかの共通認識が取れたことも定例を開いて良かった点です。個人的にはこれがかなり有り難く、企画担当者が持っているファッションやトレンドに関する知見などをたくさん学ばせてもらってます。
まとめ
この記事では、モジュールの運用改善の仕組みを整備するために「各チームの責務の明確化と意思決定フローの整備」と「月1回のモジュール定例を開催」についてお話ししました。
これからもBizDev促進できるような取り組みを社内で実施していきたいと思います。