PC-9801のCバスのカードでカノープス電子株式会社(現:グラスバレー株式会社)が販売していたPLUS-80 EXというものがありました。このボードはZ80がのっていて、8ビットのCP/Mのコマンドを実行できました。昨今はshimなどのエミュレーションで実行することが多いですが、これは本物のZ80で実行してました。
PLUS-80 EXはPLUS-80の後継で、Z80のクロックが早くなっていたと思います。
ボードにはSPARK2というプログラムが付いていてこれを実行するとCP/Mのコマンドを直接実行できるようになります。
A>b:spark2
PLUSカードのハードウェアを診断中です。
INTEGRATED OPERATING SYSTEM for PLUS series [ SPARK-Ⅱ Version 2.34 ]
Copyright (C) 1985-1991 カノープス電子株式会社 [ Serial No.: 05/08/91, 700000 ]
Created: 21-Feb-91 by H.Kinoue
PLUS CARD: C.RAM = C700H, Exp.Int = 2, Clock = 8, CPU = Z80
CP/M DISK: A: B: C:
RAM DISK: 256KB ( VRAM ) --> D:
SPOOLER : 62KB
TPA : MS-DOS & CP/M-86 = 483KB, CP/M-80 = 62KB, MSX-DOS = 59KB
SPARK-II : 65KB
Command バージョン 3.30D
*A>dir b:
ドライブ B: のディスクのボリュームラベルはありません.
ディレクトリは B:\
SPARK2 COM 51090 91-02-21 17:24
ASCI COM 3712 88-02-08 11:30 [CP/M]
CACHE COM 384 88-05-30 17:06 [CP/M]
CHRMASK COM 405 88-08-23 20:16
CPU COM 724 90-12-13 10:56
INSTALL COM 2740 90-12-12 11:48
MOD88 COM 2205 88-05-25 13:41
SENDPLUS COM 1803 90-12-14 13:54
SETWM98 COM 443 85-12-30 17:51
SETWMKEY CMD 1024 85-12-30 22:31
SETWS98 COM 617 85-12-30 19:55
TRAP COM 4559 88-05-25 11:25
WAY COM 256 90-12-13 11:00 [CP/M]
XMTEST COM 1792 88-08-23 20:10 [MSX ]
PSD EXE 82666 90-06-01 17:28
PSD80 COM 2432 90-02-05 9:43 [CP/M]
HD64180 MAC 1684 89-11-01 16:50
MSDOSCOM COM 86 88-06-02 23:02
MSDOSEXE EXE 587 88-06-02 23:17
CPM86 CMD 512 88-06-02 23:20
CPM COM 128 88-06-02 23:23 [CP/M]
MSXDOS COM 128 88-06-02 23:24 [MSX ]
BAT BAT 117 88-06-08 15:19
SUB SUB 121 88-06-08 15:19
README DOC 6871 90-12-19 10:48
25 個のファイルがあります.
1070080 バイトが使用可能です.
*A>b:cpz
CPU は <Z80>です.
*A>b:way
I am Z80.
ボードには完全な回路図が付いていて、GALのデザインも公開されていました。
HD64180がのったボードもあったようです。
MTTK3.DRVと相性が悪いようです。
CONFIG.SYSにSHELL=SPARK2.COMと書いて利用する事もできるようです。
今では考えられないのですが、当時DOS上のZ80クロス環境はバカ高くて、Macro-80もそこそこの値段しましたが、そっちの方が安く上がるので、PLUS-80の様な製品を利用する事がありました。
で作ったCOMファイルはTOCPMコマンドで属性を付けると実行できました。
たまにヤフオクで見かけることがありますが、コマンドはshimでも実行できるのでわざわざ高い金額で購入する必要はないと思います。