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秋月の定電圧安定化電源キットを作ってみた

Last updated at Posted at 2024-01-17

10年以上前にときどきよっているハードオフに電子パーツがいろいろ置いてあって、いろいろ購入しました。どうも近くの会社が整理された時に放出されたもののようです。その中に秋月電子の作られてない鉛蓄電池充電キットがあり、なにかに使えるかと思い315円で購入しました。後で調べたら定価1000円のものでした。

このキットはNJM723を使ったもので、定電圧安定化電源キットと同じ基板を使っていることに最近きがつき、安定化電源として作ってみることにしました。

安定化電源キットは10Aの大電流に対応していますが、トランスが1Aのものがあることと、そんな大電流は使わないので1Aで作ります。

安定化電源キットは三世代あり、それぞれの説明書が秋月電子のサイトでダウンロード可能です。

基板も三種類あり、初期のものはユニバーサル基板のように穴が開いたものでした。普通のプリント基板になった最初のものはR7が一本でしたが、今のものは複数付けられる様になっています。

初期の安定化電源キットには2N3055というごついトランジスタ(TO-3)が二つ入っていて、これをダーリントン接続して10Aをドライブしていたのですが、充電器キットには2SD(入っていたのは1276A)のパワートランジスタが一本しか入っていません。とはいえ1A程度であればこれ一本で十分なのでそのまま使うことにしました。

手持ち部品をかき集めて作る事にします。

ちょうどケースも使っていなくてなにか電源にでも作ろうと思っていたものがあったので、穴を開けなおして再利用します。

部品はだいたい近いものにして、ない物は合成して使うことにします。

トランスも使っていなかったTANGOのS16で8V,14,16Vのタップがあり、5V出力としてつかうつもりで損失が大きくなるとトランジスタが発熱するので、8Vで使うことにします。当初16Vで試したらかなり発熱していました。

一次側に入れるヒューズはトランスに0.4Aと書いてありましたが、安全のため200mAを入れました。

ブリッジダイオードはKBL02というものが入っていたのです、オーバースペックなのと、基板上に付けるのが難しいので、手持ちのGI W02という小さいものに交換しました。

GI W02は80年代前半に中古アンプの修理の為に購入したものの残りです。足が真っ黒に酸化していたので、紙やすりで磨きました。

だいたいできて、試しにダミーの負荷をかけて電圧を計ると、2Vくらいしか出てません。ハンダ付けや回路図を確認します。

TR2が2SCのタイプで基板にシルク印刷してありますが、利用しているのは2SDなので、反対にする必要がありました。

VR2で電圧を調整できるのですが、普通の半固定ではあわせにくいので、多回転のものが良いかもしれません。

IMG_20240117_090835(2).jpg

開けたまま動作させて発熱や変な匂いがしないか確認しました。

82Ωのセメント抵抗をつけてオシロスコープで確認してみましたが、問題ありませんでした。

5v.png

レギュレーターの定電圧電源とあまり違いが感じられませんが、しばらく使ってみようと思います。

実際の負荷(I2S出しルーター)をつないで電圧変動を確認してみました。電流は160mAくらいでした。

純正のアダプタ(スイッチング)

NewFile0.png

トランスタイプのアダプタにレギュレーターを付けた電源

NewFile1.png

安定化電源キット

NewFile2.png

もう少し調整したほうがいいのかもしれません。

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