FTDIのUSBチップのEPROMを操作できるFT_ProgというWindowsのプログラムがあります。このプログラムではUSBのディスクリプションを書き換えることができます。
チップの挙動の確認のためにFT_ProgでVIDを0x0403から0x0400に書き換えてみました。
書き込んでUSBをさし直すと0x0400で認識されるので、ドライバーがロードされない警告音がでます。
さて元に戻そうとしたところFT_Progで認識できなくなっています。FT_ProgはFTDIのドライバーがインストールされているデバイスにしかアクセスできないようです。
果て困りました。
結論から言うとこれをやってしまうとWindows上では元に戻すことができません。
これはWindowsのライブラリのFT_OPENEXはドライバーがインストールされているデバイスしか開けないためです。WindowsのUSBフレームワークの制約なのではないでしょうか。
とりあえず認識できるようにするにはMacやFreeBSD(Linux)でEPROMを消去するか書き直す必要があります。消去すると元々入っていたシリアルなどのディスクリプタの内容は復元できません。
別の問題になりますが、EEPROMの中にはチェックサムがあって、それが正しくないとEEPROMの値が使われないようです。何らかの問題でチェックサムが壊れた状態で、FT_Progで書き込みをしてもチェックサムが正常に戻らないようです。
この場合もFT_Progでは修正できないので、EEPROMの値を消すプログラムを作って実行するのが良さそうです。
FT_Progでの操作はくれぐれもお気をつけください。
追記:
VIDを0x0400にした場合、そのデバイスにFTDIのドライバーを更新してやればFT_Progが使えるようになるのかもしれませんが、やり方わかりません。