LoginSignup
0
0

おまけのRT3052

Last updated at Posted at 2024-01-05

以下の記事で使っていかなかった、RT3052を使えるようにしてみました。

このモジュールの構成は以下のようになります。

RT3883_Ether.png

RT3883とRT3052は両方ともSPI Flashで8Mと2Mになります。

RT3052のFlashにはu-bootのみ入っていて、tftpで設定ファイルと実行バイナリをRT3883側から拾って起動するようになっていました。u-bootのコマンドラインには入れるのですが、なにもできません。実行される処理は環境変数にはなく、ハードコードされているようです。

しかたがないので、u-bootを焼直します。SOP8のFlashをはがして、DIP平ピンのソケットをつけます。いろいろ調べていたら、去年すでにRT3052 SPI用のu-bootはビルドしていて、uboot.imgを8M Flashに焼いたらなんなく起動しました。

起動したのですが、ネットワークの設定がなかったので、menuconfigで設定を変更しました。

image.png

これでビルドしたところ、vtss_init()が無いとエラーが出て、おそらくvitesseのswitch用のコードと思われ必要ないので、とりあえずコメントアウトしてビルドを通しました。

U-Boot 1.1.3 (Jan  5 2024 - 06:47:10)

Board: Ralink APSoC DRAM:  16 MB
relocate_code Pointer at: 80fb4000
config usb....
******************************
Software System Reset Occurred
******************************
spi_wait_nsec: 3e 
spi device id: c2 20 17 c2 20 (2017c220)
find flash: MX25L6405D
raspi_read: from:30000 len:1000 
.raspi_read: from:30000 len:1000 
.============================================ 
Ralink UBoot Version: 3.6.0.0
-------------------------------------------- 
ASIC 3052_MP2 (Port5<->GigaSW)
DRAM component: 256 Mbits SDR
DRAM bus: 32 bit
Total memory: 64 MBytes
Flash component: SPI Flash
Date:Jan  5 2024  Time:06:47:10
============================================ 
icache: sets:256, ways:4, linesz:32 ,total:32768
dcache: sets:128, ways:4, linesz:32 ,total:16384 

 ##### The CPU freq = 384 MHZ #### 
 estimate memory size =16 Mbytes

Please choose the operation: 
   1: Load system code to SDRAM via TFTP. 
   2: Load system code then write to Flash via TFTP. 
   3: Boot system code via Flash (default).
   4: Entr boot command line interface.
   7: Load Boot Loader code then write to Flash via Serial. 
   9: Load Boot Loader code then write to Flash via TFTP. 

AR8327の制御はRT3883で行っているのですが、RT3052のポートは閉じていたので、RT3883で以下を実行してRT3052のポートを使えるようにします。

# etherswitchcfg reg 0x94=0x10ce

これでRT3052のu-bootでネットワークが使えるようになりました。

ZRouterでこのRT3052用の設定を追加してビルドしてイメージを作ります。

SPI Flashの設定はFON2305から、RGMIIの設定はWN-G300DGRからもってきて、mkファイルとdtsファイルを作ります。

これを焼いたところFreeBSDが起動してネットワークも使えました。

RT3883をrebootするとRT3052も再起動します。

世にも珍しいTwin FreeBSDの物理マシンです。メモリが16Mと小さいのですが、なにか面白い使い方を考えてみたいと思います。

WN-G300DGRは斬新なデザインなのですが、こちらはなんか大きくてデザインがいまいちです。同じ所で作られてると思うのですが、なぜでしょうか?

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0