ジャンクなヘッドセット(たしか猛牛さんの白いやつ)からはがしたSN11122を使ってI2SのUSB DAIを作ってみました。
このチップは台湾のSonix Technologyという会社の2005年くらいの製品で、サンプリングは48Kが最大で、ビット数は16です。
ヘッドセットではAC97(VT1612A)なチップが接続されてAC-linkとして使われていました。
このチップのデーターシートは手に入らなかったのですが、SN11121とSN11220のデータシートは手に入ったので、参考にしました。
元の回路をマイクロスコープで確認して試行錯誤しました。
ヒートガンで一気に部品をはがしたのですが、部品をはがした方が回路は追いやすいですが、細かく部品の再利用ができなくなります。
ピンのアサインがSN11121やSN11220とも微妙に違っています。
Pin No. | Pad Name |
---|---|
8 | CODECSEL |
9 | TAVDD/AVDD |
10 | USBDP |
11 | USBDN |
12 | TAVSS/AVSS |
14 | RSTN |
19 | BCLK |
20 | LRCLK |
21 | SDATA |
22 | MCLK |
26 | LFA |
33 | XOUSB |
34 | XIUSB |
35 | VSS |
36 | VDD |
46 | (VDD) |
47 | LFB |
48 | (VSS) |
とりあえずMacのUSP Proberで認識できるようにして、後は周波数カウンターでI2S信号を確認しました。USP Proberで最初はうんともすんともいわなかったんですが、いろいろいじってたら、ログでエラーメッセージが出たので、ちょっとヒントになりました。
6Mの水晶と裏につけた3.3Vのレギュレータ(APL5508)は再利用品です。Aitendoのこの変換基板(QFN(0.5)48P-DIP48)はわかりやすいのですが、ちょっと大きいです。
EEPROMはつけません。この手のチップはEEPROMをつけないとデフォルトのUSBディスクリプタになります。
CODECSELを1にするとI2Sになります。
LFAとLFBの回路はSN11220のデーターシートを参考にしました。
水晶はXOUSBを直に接続するとちょっと安定しないようだったので330Ωをはさみました。
TDA1543,AK4382A,FN1242,PCM5102でチェックしてすべて問題なく音がでました。