VPPの電圧の調整などを完全自動化を行うと回路が大きくなるので、部分的に手動化して回路を小さくすることを目指します。
VPPに設定しなければいけない電圧は読み出し時の12Vと書き込み時のチップごとの14V-16.5Vがあります。
VPPはEPROMの時代からあり、初期のEPROMの2716,2732は25Vで2764は21Vでした。その後12.5VなものがでてきてEPROMからFlashに移り、初期のFlashはVPPがありましたが、じきに単一5Vで書き込みできるようになりました。
5Vを昇圧して、レギュレータで目的の電圧を作る方法があります。昇圧にはTL497AやMC34063やLT1054などが候補になりました。
レギュレータはLM317あたりでしょうか。
常に書き込み電圧で処理する方法もありますが、ちょっと心配なのでまずは12Vで試したいと思いました。
ただ毎回12Vと書き込み用の電圧を調整するのは面倒です。
たまたまATTinyのリセッターを作った時に買ったMAX662Aのストックがありました。これは12Vの昇圧チップとなっていますが、データーシートを見ると20Vも生成できることがわかりました。ネットで検索してもデュアル電源で使っているケースはあまり見当たりませんでした。
MAX662AとLM317を使うことにしました。LM317は330Ωの抵抗と5KΩの可変抵抗を使いました。
12Vと書き込み用電圧はスイッチで切り替えて、VPP自体のコントロールはRN2202と2SC945を使うことにしました。
40年前にROMライターを作ろうとして作った電源を見直したのだが、トランスの出力が24VなのにMC78L24を使っていた。正常に動かないと思う。結局ROMライターは作れなかったので、問題に気がつかなかったのだが、なんてもの作ってたかな。
LM317に代えて、可変の電源に仕立て直しました。