PIC32MXの開発環境の一覧です。
- MPLAB X - Windows,Linux,Mac
本家Microchip製の開発環境です。無料です。Win7にv5.45を入れてありますが、重いのであまり使いたくありません。もちろんすべてのPIC32MXが開発できます。これ書くためにページを見たら6.00になってました。
- PlatformIO - Windows,Linux,Mac
オープンソースのプロジェクトでCLI,GUIのIDEがありますchipKITという開発ボードが主要なターゲットで、Flashが大きいものになります。CLI版はMacでは正常に使えますが、Linux版をFreeBSDのエミュレーションで使うとエラーが出ます。
- Pinguino Project - Windows,Linux
オープンソースのArudinoライクなプロジェクトです。昔はMac版もあったのですが、無くなってました。PIC32MX220F032からサポートされてます。
- Arduino IDE - Windows,Linux,Mac
ボードマネージャーで追加して開発が可能なようです。
自分は当初ネットで調べたPinguinoのコンパイラーを使っていたのですが、Microchipの提供するファイルが必要でした。そのため、Platformioには移せませんでした。いろいろ調べてみたところ、Microchipの提供ファイルと同等のものがgithubのレポジトリにあったので、Pinguinoのバイナリと、そのレポジトリのファイルでビルドできるようになりました。
書き込みはchipKitではブートを操作して特別な機器が必要なくUSBで書き込めますが、素のチップの場合PicKit2や3などが必要になります。これらはもう販売されていないので、Microbridgeを使うのがお勧めです。
半導体不足といわれていますが、秋月電子に潤沢に在庫がありますから、あなたもPIC32MXを始めてみませんか?
海外ではいろいろ開発ボードがあるようですが、国内ではあまり見かけません。@h_nariさんが配布しているボードが安価でお勧めです。
ユニバーサル基板で作るのであればchipKIT DP32がお勧めです。
PIC32MX250F128Bは秋月にあります。bootをどうやって書くかの問題はありますが、bootを書いてしまえばPGMボタンを押してUSBプラグすると書き込みモードになるので、platformioのuploadで簡単に焼けます。
2022/8現在、秋月の取り扱いでPIC32MX220F032Bが330円なのですが、これよりflashが大きい、PIC32MX230F064Bが270円と逆転していて、お得なようです。PIC32MX220F032は取り扱い最初からあり、最初は220円でしたが値上げを繰り返して、その後入ってきたPIC32MX230F064Bの仕入れ値の方が安かったのかもしれません。DeadStockになっているので、処分品も出てますし、すべてDigikeyより安いです。