DOSのプログラムを開発できるOpen Watcom v2はFreeBSDでビルドできるものの、FreeBSDのコマンドはビルドされません。ブートストラップのコマンドは用意され、それを使えばある程度の事はできますが、あまりお勧めできる使い方ではないと思います。
FreeBSDのネイティブにポートする方法もありますが、ソフトウエアの規模が大きくたとえポートできたとしても、メンテしていくのが難しいと思います。このためLinux用に用意されているバイナリをFreeBSDのLinuxエミュレーションで使ってみることにしました。
githubのページのリリースタグにあるopen-watcom-2_0-c-linux-x64というファイルをダウンロードして実行ビットを立てて実行してみるとエラーになります。
FreeBSDのLinuxエミュレーションではサポートされてないioctlを使ってしまっているようです。一応バグジラあげました。
バイナリの圧縮ファイルもリリースタグにあったのでそれを使います。
% fetch https://github.com/open-watcom/open-watcom-v2/releases/download/2021-06-01-Build/ow-snapshot.tar.gz
% mkdir watcom
% cd watcom
% tar -zxf ../ow-snapshot.tar.gz
これで、watcom/binl64にパスを通すとwclなどが使えます。
wlinkでcomやexeを作れるのですが以下のエラーがでます。
Error! E2000: Error: could not open message resource file.
メッセージはwlink自体の入っていて、コードを見てみたところprocfsを使って自分のパスを拾っていて、bastille editで設定にmount.procfsを入れたところ解消しました。