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続:Freescaleのマイコン

Last updated at Posted at 2025-04-12

以前調べていた、HC908をいじってみました。

このチップはVCC(5V)の1.4倍から2倍の高電圧をIRQにかけてモニターモードに入り処理コードやデータを送ってflashへの書き込みを行います。昔はRS232からこの電圧を拾い出して使っていたようですが、もう通常のRS232は無くなって5Vだったり3.3Vだったりします。

PROMの頃の高電圧は25VでEPROMになって21Vとか12Vとかに下がりました。Flashでも12Vが必要なものがありましたが、すぐに5Vだけでよくなりました。HC908は最後の頃の高電圧利用チップだったと思われます.

たまたま以前、MC34063を使った昇圧回路を作っていたので、これを使ってみようと思いつきました。

3.3Vから8.2Vを作ってそれから5Vを作ります。

ピンソケットの並びは5V, 8.2V, GND, DTR, TX/RXにしました。

IMG_20250412_110907.jpg

TX/RXはダイオードを入れている回路図もありましたが、入れると動かなくなるので直結しています。

回路はこれをベースにしています。

image.png

3.3Vは、このチップは3.3Vのレギュレータが内蔵されていて、VREGから出力されているので、これを使います。

sdccでビルドしたs19ファイルをbl08コマンドで焼いてみます。

% bl08 -c /dev/cuaU0 -b 9600 -r 100 -t jb8 -x 12 -e -f -g reset blink.s19
bl08 - MC68HC908 Bootloader - version 1.0.0.0
Reading S-records
Line ignored: S9030000FC

S-record data address 00FFFE size 000002
S-record data address 00DC00 size 000064

Mass erase
Mass erase
Program FFFE - FFFF .
Program DC00 - DC63 ..
Execute code from DC00

bl08のソースはここに置いておきました。

ターゲットはHardOffで購入した、USB赤外線リモコン受光機から剥がしたチップです。

USBは1.5Mだけなので使い道はHIDなどに限定されます。

Flashの消去保証は10Kなので安心して使えます。

24-Pin QFNのデータシートどっかに転がってないかな。

PTD0にLEDを付けてLチカしてみました。

/* HC908JB8 sample code with sdcc 4 */

#include <mc68hc908jb8.h>

void main() {
        CONFIG = 0x01; // Disable COP
        DDRD |= 0x01;
        while (1) {
                unsigned int i;
                PTD ^= 0x01;
                for (i = 0; i < 50000; ++i)
                        PTD;
        }
}

ちゃんと動きました。

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