以前ハードオフで入手したPlanexのEthernet Print Srver Mini2というモジュールを調べてみました。
2000年前後の製品のようです。分解して基板に実装されている部品を確認してみました。
N80C188XL Intel CPU
UT621024 UTRON 128K X 8 BIT LOW POWER CMOS SRAM
M29F002 ST 2 Mbit 256Kb x8 / Boot Block Single Supply Flash Memory
RTL8019AS Realtek Full-Duplex Ethernet
GAL16V8D x 2 GAL
74HCT273 LOGIC
74HCT373 LOGIC
20F001N YCL 10 Base T Filter with Common Choke
PQ05RD11 sharp 1A Output, General Purpose Low Power-loss Voltage Regulators
電源は6V 800mAのようです。
Ethernet 10Mのプリンターサーバです。Planexのサイトにはマニュアルがあります。
この製品は台湾のZero One Technology社製で、この会社からスピンオフしたZonetでもプリントサーバを作っているようです。
PLCC32なFlashを剥がして中身を見てみようかとおもったのですが、マニュアルにTCPでのアクセスも可能と書いてあったので、まずは剥がさずに確認してみる事にしました。
通常この手のモジュールはRESETスイッチが付いていて、電源投入時にスイッチが押されてると工場出荷時の設定に戻すとかの機能がありますが、このモジュールにはスイッチがありません。これだと設定後にIPアドレスが不明になりアクセス不能になったときにどうするのでしょうか?
このモジュールは設定されたIPアドレスとは別に192.72.214.103という固定のアドレスが設定されています。ただしarpには応えないのでarpを設定してからでないとアクセスできません。このIPでtftpして設定のファイル(config.txt)を読み出して、修正して書き込むと新しいIPアドレスに設定できます。
% tftp 192.72.214.103
tftp> ascii
tftp> get config.txt
Received 316 bytes during 0.1 seconds in 1 blocks
tftp> quit
初期化ができないプリントサーバもあるので、このモジュールはお勧めです。
以下で設定されたIPアドレスでアクセスの確認ができます。rootで処理が必要です。
# echo -e "\004queue" | nc -w 2 -p 722 10.0.1.200 515
lp1 is available !
入っていたfirmwareはver3.21と設定ファイルにあったのですが、Planexのサイトにはver3.11のfirmwareしかありません。またHTTPの設定ができるのですが、その事もマニュアルにはありません。
テスターで確認したら220mAくらいの電流を食っていました。古いモジュールなので、結構大きいです。
lprな機能があるようなので、なにか用途考えてみたいと思います。