日立のCSチューナをばらしてヒートガンで剥がしたEPM7032をいじってみるために環境を用意します。
EPM7032はIntelに買収されたAlteraが90年代後半から作っていたCLDPでその中でも最も小規模なものになります。MAXとも呼ばれていたようです。Alteraは同じ時期に規模の大きいFPGAはFLEXというシリーズで出していました。
Alteraの開発環境はQuartusとよばれていて、現在はIntelのサイトからダウンロードできます。
最新のFree版のLiteをダウンロードしてWindows 7にインストールしたところ、3時間くらいかかって最後に固まってしまいました。とりあえずインストーラを強制終了させて、アプリを起動したところMAXのサポートがないことに気がつきました。
サイトからMAXのサポートのある13.1をダウンロードしてインストールしてみたところ、5V系のMAX7000はサポートされていませんでした。
三度目の正直で13.0sp1をインストールしたところEPM7032が出てきました。
今手元にUSB-Blasterもどきがないので、続きはこれを持って来てからになります。
とりえあず手元にあるFT2232でどうにかできないか調べている。
Func | Pin | FT |
---|---|---|
TCK | 32 | AD0 |
TDO | 38 | AD2 |
TMS | 13 | AD3 |
TDI | 7 | AD1 |
VCC | 15,23,35 | |
GND | 10,22,30 |
このチップはJTAGで焼けるのだが、JTAGのPinをIOにアサインしてしまうとJTAGが使えなくなり、OE1に高電圧(12V)をかける必要があるという情報もあった。
どうも最初のMAX7000の書き込みはJTAGではなくて専用の機器で書き込みしていたようで、どうもダメそうだ。
いろいろ調べてみるとMAX7000の初期の開発環境はQuartusではなくてMAX + PLUS IIというものだったようだ。この中にプログラマがあったようだ。
MAX + PLUS IIがサポートしているプログラマはパラレルのByteBlasterとシリアルのBitBlasterなどがあった。
これらのプログラマはJTAGのほかにパッシブシリアル(PS)方式にも対応していて、JTAGがサポートされる以前はPSだったようです。
HDLさんがFTDIでのパッシブシリアル書き込みソフトを公開されていました。
Quartusの13.0sp1は初期のEPM7032はサポートしていないし、MAX + PLUS IIはダウンロードできなくなっているので、やっぱダメみたい。
MAX + PLUS IIのバイナリがあったとしてもライセンスが切れていて、発行もできないので、もはや使うことはできないと思います。
後から気がついたのですが、電脳伝説さんも5年位前に調べていました。
いろいろ調べてでてきた情報源は以下がありました。
フロリダ大学でもUF-3701という似たようなボードを作っていたようです。2010年にEPM7064のボードを作っていて、その後は別のMAXを使っていたようです。
中日電工さんにもページがあるようです。