12/21に秋葉原のHardOffでFON2601Eを330円で購入しました。箱入りでアダプタ付のほぼ新品でした。
10年くらい前から欲しかったのですが、なかなか出てきませんでした。サンタさんからのクリスマスプレゼントかもしれません。
下がFON2305E,FON2405Eで上がFON2412J,FON2601Eです。FON2405Eが一番生産数が多かったのではないかと思われます。
SOCはRT3052,RT3052,RT5350,MT7620Aです。すべてアーキテクチャはMIPS 24Kです。Ralinkの頃には、74KなSOCも作っていましたが、Mediatekになってからは24Kと1004Kの製品を作っています。
FON2305E,FON2405E,FON2412JはFlashが小さいので、8M Flashに貼り代えています。
RT3052は5Vのアダプタの製品が多かったのですがMT7620は12Vのものが多いです。FON2601も12Vでごついアダプタです。
GPS,JJY NTP ST1はFON2405Eで動かしています。おうちモニターはFON2412Jで動かしています。
FON2601EはFlash 16M,メモリ128MでUSBのコネクタも付いています。
USBコネクタに印がありFON2601EはFoxcon製のようです。FoxconはUSBコネクタからモジュールの製造まで非常に広範囲に事業を行ってるのですね。
シリアルの穴はあり、めずらしいVCC,RX,TX,GNDになっています。
MT7620Aは100MのEthernet Switchが内蔵ですがGMACも入っていて、RTL8211Eで白いほうのRJ45はGigaになっています。
FreeBSD/mipsのMediatek/RalinkはZRouterのrayがいじっていたころのhintsベースからユーゴスラビアのStanislav GalabovさんによってFDTベースで再実装されたものです。非常に面白い実装になっていて、安定していて良い実装です。
MT7620なターゲットはZRouterにすでにいくつかあるのでboardsの下のファイルは適当なものをコピーします。dtsファイルはopenwrtからコピーしてFreeBSD用に修正しました。
u-bootは一般的なimageではなく32バイト大きくなっていたので、ツールを改修してboard.mkファイルでUBOOT_FOXCONPADを指定するようにしました。
FreeBSDのコードは12-STABLEにいくつか修正を加えた以下のレポジトリを使っています。
FreeBSD/mipsは13までコードは入っていて14で消されましたが、13はclangになって、kernelが起動できなくなったので12が最終リースです。
SPIのドライバーは私がチューニングしました。
ZRouterを始めたころは、USBのサポートがあればいろいろ出来ると思っていましたが、flashだけで動くのがZRouterの良いところなので、結局あまり使っていません。
NetBSDにはZRouterで利用しているような機能がないので、USB HDにrootfsをインストールして使っています。
RT3052はRalinkの初めての24K SOCで結構発熱して故障率も高かったのですが、MT7620は発熱は少な目です。
リモートからのflashのアップデート(reupgrade)が失敗するので調べたら、以前にも直していました。
FreeBSDは12で終ってしまいましたが、古いシステムでもシンプルで限定的な使い方であれば、致命的な脆弱性は発生しないと思うので、使い続けたいと思っています。