0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

実機でシステムの安定性を確認する際の観点【初心者向け】

Last updated at Posted at 2024-05-01

実機でシステムの安定性を確認する際の観点について

システムの安定性を確認したいときに、とりあえずやっておきたいテストを纏めた。特にステップ応答テストとか周波数応答テストは定番。

①ステップ応答テスト

目標値を急に変更して、システムの応答を観察する。応答が過大なオーバーシュートや振動なく、定常状態に収束する場合、システムは安定していると考えられる。

②周波数応答テスト

目標値を様々な周波数で振動させ、システムがどのように追従するかを観察する。システムが安定していれば、高周波での応答は減衰し、低周波での追従が良好になる。

③ロバスト性テスト

外乱やパラメータの変動を意図的に導入し、システムがそれらに対してどのように振る舞うかをテストする。外乱に対するシステムの反応が適切であれば、システムはロバストであると言える。

④ゲインマージンと位相マージンのテスト

システムの開ループ伝達関数のゲインと位相を測定し、ボード線図を書いてみる。そして、ゲイン余裕と位相余裕を確認する。これらのマージンが十分に大きければ、システムは安定であると言える。(あくまで開ループ伝達関数のゲイン/位相の測定であるため、フィードバック制御を切断した状態でテストすること。)

⑤センサ誤差乗せテスト

上記の①~④のようなテストを、ソフトウェア側で敢えてセンサに誤差を乗せた状態で、テストを実施する。
複数のセンサを使ってるような制御の場合は、たくさんのセンサ誤差の組み合わせでテストを行います。それが量産開発というものです。それくらい気合い入れてテストをしないと、量産に耐えうるような品質の製品は作れないってことなんです。

参考ページ

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?