概要
とあるきっかけでSE4BSという、新たなプロセスを見つけたので、サイト内を読みつつ学習したことを記事化する。
個人的な見解が多く入っているので、詳しくSE4BSを知りたい方は公式サイトを読むと良いです。
SE4BSとはなんぞや?
従来
- 開発の効率化や品質の向上に重点を置く
- 論理的な考え方や経験、データに裏付けられた手法を積み重ねる
これから
- ソフトウェアにビジネスや社会形成上の価値想像がより一層求められる
- 様々な人々に寄り添う考え方や、新たな社会を構想する捉え方の重要性が増す
- ソフトウェア開発者にビジネスや社会に対する期待が高まり、価値観や責任が強く問われる
つまり
従来の工学的な知識体系に加えて、人々の意識や価値観、感情をソフトウェアの開発運用に取り組むことで、ソフトウェアを「個人・社会・ビジネスのために、柔軟で創造的な未来の価値を生み出すもの」と捉えることができる
SE4BSを理解する上で重要な概念
以下3つのバランスを意識して価値駆動開発を行うことが大事と書かれている
項目 | 説明 |
---|---|
知(Cognitive, Intelligence) | 知覚・知性に基づくロジカルシンキングであり、従来のソフトウェア工学の手法の多くが該当する。 |
情(Affective, Emotion) | 相手や対象に対する感情・情的な過程であり、ソフトウェアを使う人が感じる魅力や、ソフトウェアを導入した企業が得られる価値を考えること。 |
意(Conative, Will) | 道徳的評価に基づく意志やコンセプチュアルシンキングであり、価値を生み出そうとしている主体自身の意志。 |
※ https://se4bs.com/sites/introduction/ から引用
一般的に用いられる「知情意」の解説はこちらの記事が詳しいので、載せておこう
価値駆動開発という新しい言葉ができてたけどこれは何?
この図がとてもわかりやすい。
出典:図1.5-1 SE4BS価値起動開発プロセスの全体像(2022.7時点) https://se4bs.com/sites/introduction/
この価値駆動開発の何が良いのか
従来のプロセス
- 依頼元からの要求に対する意味や根底になる目的が開発者に伝えられていない
- 開発者は、お客様にとって本当に必要な機能、使いやすい体験を提供しているのか疑問に思う機会が多い
- 分業体制で開発することが多い日本の開発現場では、お客様の声を聞くのが現実的でないことがある
価値駆動開発のプロセス
- 知・情・意のバランスをとりながら、チームとステークホルダーのニーズをすり合わせるため再現性が高い
- エンジニアとしての社会的責任を重視した価値駆動プロセスのベースとなる思考法は日本人特有の志や情に通じるものであり日本人にあっている
- ソフトウェアのライフサイクルにわたって価値を考えられるようになることで、開発者もステークホルダーと一緒にソリューションを追求することができる
- ステークホルダーと一緒に達成感を得ることができる
まとめ
これから流行っていきそうな考え方と読んでいて思います。
実践トライアル編もあるので、開発者は今自分が関わっているプロジェクトを実践トライアル編の内容に従ってまとめてみると新たな発見があるかもしれません!