8ページ、式(1.22)の
\frac{1}{\sqrt{n}}\left(1-\sum_{i=1}^{n} a_{i}\right)
は、幾何的な意味でいうと、n次元超平面と点の距離。
7ページ図1.2の2次元の例でいうと、
点(1, 0)点(1, 0)を結ぶ線分と任意の点の距離のこと。
図1.3の3次元の例で言うと、
点(1,0,0), 点(0, 1, 0), 点(0, 0, 1) を通る平面と任意の点の距離のこと。
つまり式(1.22)は、点aとn+1個の境界面との距離のminをεとするということであり、
開球B(a,ε)の球面は、点aから一番近い境界面に接することになる。
(開球の球面っていう言い方は変かもしれない。開球は球面を含まないので。)
というわけで、幾何的にはそりゃそうですよねという感じ。
35ページ、式(2.10)には正誤表あり。
誤のほうだと、点pから点qまで最短距離で行くために、
一定の速さで向かわなきゃいけないことになるが、
もちろんそんなことはなく、pからqの方向へまっすぐ向かってさえいれば、
速さが変化するのは問題ない。
そういう意味の正誤表。
2022/01/23 40ページまで。
ちょっと戻って36ページ、リーマン計量が導入されているところ。
リーマン計量は標準内積とは限らない内積として導入されているので、
2ページ定理1.1の対称性・線形性・正値性を、リーマン計量も満たすと思って読んでいく。
そうやって読んでいくと、40ページで線形性・対称性・正値性を使って、
39ページ式(2.28)が導ける。
2022/02/06 47ページまで。