451
431

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

awkコマンドの基本

Last updated at Posted at 2016-03-06

bashにおけるawkコマンドの基本

awkについて調べながら勉強したので、個人的にまとめてみました

awkは入力として受け取った文字列に対して、フィールド区切り文字やレコード区切り文字を指定して、
「列」に対する処理を行うためのコマンドです。また、awk単体としても、1つのプログラムです。

awkの基本書式

awk -F'[フィールド区切り文字(複数可能)]' -v '変数=xx' '{awkコマンド}' file

  • 今回は標準出力を行うawkコマンド「print」を利用し、awkで指定したフィールドを取得します

awkで1フィールド目を取り出すコマンドは、「print $1」です

1フィールド目を出力 print $1

オプションである -F'[フィールド区切り文字]' を指定しない場合、
区切り文字には、タブまたは半角スペースが選択されます
echo からパイプで渡してみます

echo 1 2 3 4 |awk '{print $1}'
1

2フィールド目を出力 print $2

echo 1 2 3 4 |awk '{print $2}'
2

$0は「パイプやファイルから渡された、文字列全て」という意味です print $0

printのみも、一緒

echo 1 2 3 4 |awk '{print $0}'
1 2 3 4

echo 1 2 3 4 |awk '{print}'
1 2 3 4

フィールド区切り文字に「:」を指定してみます

1フィールド目を出力

echo 1:2:3:4 |awk -F'[:]' '{print $1}'
1

2フィールド目を出力

echo 1:2:3:4 |awk -F'[:]' '{print $2}'
2

フィールド区切り文字は複数指定できます

フィールド区切り文字に「:」と「/」を指定
ならべて書くことで、「:」と「/」の1つ1つがフィールド区切り文字として扱われます

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $3}'
3

##複数フィールドの出力 print $1,$2

print $1,$2 のようにカンマで区切って記述します

複数フィールドの出力は、半角スペースで区切られます
これは、OFSを指定していないため ※OFSについては後述します

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $1,$2}'
1 2

OFS

「OFS」は、Output Field Separatorの略で、awkの組み込み変数であり、「出力のフィールド区切り文字」を指定します
下記では「#」を指定し、フィールドの出力を「#」で区切ります
また、「-v」 はvariable(変数)を指定する、という意味のオプションです

-v '変数=xx'
という形式で記述します

-F'[フィールド区切り文字]'で、「入力のフィールド区切り文字」については指定しますが、これは、処理で一番よく使われるためオプション化されているだけ、という違いです。

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'OFS=#' '{print $1,$3}'
1#3

RS

RSはRecord Separatorの略で、awkの組み込み変数です
「入力のレコード区切り文字」を指定、下記では「/」を指定します
レコードは「/」を区切り文字にして、「1:2」と「3:4」に分けられます
「/」をレコード区切り文字にして、各々のレコードから1フィールド目を取得します
出力は改行で区切って出力されます ※これはORSが指定されていないため ORSは下述

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:]' -v 'RS=/' '{print $1}'
1
3
echo 1:2/3:4 |awk -F'[:]' -v 'RS=/' '{print $1,$2}'
1 2
3 4
# フィールド区切り文字とレコード区切り文字で同じ文字がある場合、レコード区切り文字が優先されます
echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'RS=/' '{print $1,$2}'
1 2
3 4

ORS

「ORS」は、Output Record Separatorの略で、awkの組み込み変数であり、「出力のレコード区切り文字」を指定します
下記では「This is ORS」を指定し、レコードの出力を区切ります

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'RS=/' -v 'ORS=This is ORS' '{print $1,$2}'
1 2This is ORS3 4

OFSとORSを明示します

OFSは空白4つ、ORSは改行2つにしてみます
\n は改行

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' -v 'OFS=    ' -v 'RS=/' -v 'ORS=\n\n' '{print $1,$2}'
1    2

3    4


最終フィールドを取り出す変数として$NFが用意されています

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $NF}'
4

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{print $NF-1}'
3

printの他に、printfもつかえます

echo 1:2/3:4 |awk -F'[:/]' '{printf "%s\n%s\n",$NF,$NF-1}'
4
3

他にも、csv形式を扱う時などに利用する"FPAT"変数などがあります

参考:http://codezine.jp/article/detail/8323

451
431
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
451
431

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?