こんにちは!
DX Solution部でITコンサルタントを担当しているザキです。
今回は「ECビジネスでD2Cがトレンドになっているワケ」についてご案内します。
D2CとはDirect to Consumerの略語であり、EC事業者を介さずにメーカが企画立案、生産した製品(ブランド)を消費者に直接販売する販売モデルを意味します。
そしてこの販売モデルの市場規模は2015年に13,300億円、2019年に20,000億円を超え2025年には30,000億円という予測がされております。
一般的なECサイト、B2B2CやB2Cの販売モデルとなりますが何故D2Cが台頭してきたのでしょうか?
それは単純にメーカ直販だからコストメリットがある?それも一面はありますが購入に対する消費者の変化が大きな要因となります。
消費行動は時間の経過で世代や生活スタイルの変化で行動パターンが変わってきております。勿論これらの行動パターンはすたれたわけではなくハイブリッドなケースもあります。
D2Cの販売デモルに紐付く部分は「トキ消費」から「ヒト消費」になります。
いまここでしか体験できない、自分が体験したことを同世代や同じ趣味の方々に共有体験、商品やサービスのストーリに共感して消費するという行動、これらがCX(顧客行動体験)になるわけです。こうした行動変化はZ世代にも大きな影響があり「さとり世代」による欲求を求め続けておりSNSによるコミュニケーション依存も少なからず要因にも思われます。
こうしたなかでD2Cは結果から言うとコンテンツマーケティングがマッチしていることです。メーカとしての情報発信からリアル体験に近い形でイメージを提供して自分自身から共感による関連するユーザへの派生により市場規模を上げているのです。
商材の強化からコンテンツの強化への流れがこれまでのECよりも情報力を持っている強みからD2Cのポジションが飛躍的に大きくなってきているわけです。
メーカから製品やサービスの情報よりもモノ作りのストーリを通じてサステナビリティを感じてもらうことや、クチコミを超えたバーチャル体験的な情報を発信するという感じです。
こうしたファーストイメージからD2Cサイトへの醸成を進める形になります。
次はターゲティングです。
コンテンツマーケティングはこれまでEC事業者側がユーザをセグメントでまとめてプッシュマーケティング、あるいは恣意的に購入行為に対してプルマーケティングを進めてきました。
ユーザ属性は提供したコンテンツへのアクセス情報を軸にすることが重要です。
実際のCX情報からセグメントを計画するわけです。
ファーストパーティやセカンドパーティ、サードパーティに依存するマーケティングから早く脱却してCX情報を取得して計画(PDCA)する姿が次のD2Cへの挑戦になると思われます。
最後にD2Bでも同様です、実際の販売は代理店になると思いますのでD2B2Bというモデルになると思いますが製品やサービスに対してシミュレーションや代替製品、CAD情報といった情報を強化して購買担当よりも企画や設計部門の方々を視点に進めることが成功に導くストーリが台頭してくるでしょう。