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IoTシステム技術基礎検定 #2 具体例とともに

Last updated at Posted at 2017-10-12

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#はじめに
勉強2日目です。
前回は、IoTに関する基礎的なシステムを中心とした内容でした。
今回の範囲では、IoTを用いたビジネスの具体例について学びます。
【今回取り組む内容】
・1-7~1-12(テキストP28-47)

#1-8 第4次産業革命とは
・製造業に押し寄せるIoTの波
1-4にもあった、CPSベースのIoT化が製造業にも影響を及ぼしている。
製造プロセスにおける製品や装置の情報を常に取得できるようにして、
制御装置の制御などにフィードバックすることでプロセスを最適化している。
また、インターネットを使うことで製造ペースの調整や、他工場との連携を容易にしている。
(ここでインターネットを利用するので、IoTと呼べるシステム)

・Industrie4.0(第4次産業革命)
2011年より、ドイツが宣言しているプロジェクトで、
工場間のモノとモノが連携する「スマート工場」のモデルを推し進めている。
ちなみに、今までの産業革命の中心になった要素は以下の通り。
1次(18世紀後半)→蒸気機関
2次(20世紀序盤)→電力、電話
3次(20世紀終盤)→インターネット
4次(2015年以降)→IoT

・IIC(Industrial Internet Consortium)
IoTの産業実装などを目的として、米国のアイビーエムやインテルが組んで設立された団体。
産業機器や医療機器にセンサを付けることでデータ収集、分析、適用をする
「Industrial Internet」を推進している。
2016年以降、Industrie4.0とIIC両者が連携し、産業のIoT化を推進活動に注力している。

・日本の取り組み
先進国らがIoTに力を入れているが、当然日本も黙っていない。
経産省らが設立した「IoT推進コンソーシアム」、一般社団法人「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ」(IVI)といった、まだ年は浅いものの多くの企業が参加し活動を始めている。

#1-9 Web APIの活用
・WebAPIって?
Webを通じてアプリケーションを利用できるインタフェース。
音声・画像認識といったいかにも難しそうな技術も、公開されたWebAPIを使うと楽にできる。

・事例1 音声や画像を認識するためのAPI
深層学習を使った音声認識とかのAPIも、最近では色んな企業から公開されているので、
楽に使えるようになった。
グーグルの「Cloud Speech API」、マイクロソフトの「Bing Speech」などが有名。

・事例2 顔認証とマーケティング
Microsoft「Azure Cognitive Services」は画像や音声を認識するのに特化したWebAPI。
本来、防犯カメラを中心に扱っていた会社では、カメラで顧客属性(年齢、性別)や満足度といったデータを取得できるようなシステムを提供するようになり、新たなビジネス展開にWebAPIが貢献している。

・事例3 音声アシスタント
最近特に注目されている技術。
「GoogleAssistant」「Siri」から始まった音声アシスタントは、家庭用アシスタント端末の「GoogleHome」「AmazonEcho」へと発展している。
中でも、AmazonEchoに内蔵されるAI「Alexa」がIoT分野でとても注目されている。
2016年に、Amazonが公開した「Alexa Skill Kit」という、個人やサードでも
Alexaに簡単に機能利用・追加ができるようになったことで、
多くの企業やエンジニアたちに注目されるようになった。
僕も使いたい

#1-10 IoT活用によるサービス展開
・モノだけじゃない
IoTは、データを集めてアクチュエータにフィードバックするだけでなく、
データを使って新たなビジネスに展開、ビジネスモデルに変革を起こす可能性を持っている。

・事例1 KOMTRAX(コマツ)
建設機械をメインとしているコマツの、建設機器の遠隔確認システム「KOMTRAX」は、
IoTからビジネス展開に成功した良い例。
KOMTRAXは以下の流れで構成される。
①建設機器のコンディションを取得
②GPS衛星で位置取得
③衛星か電話網でデータをサーバに送信
④サーバからユーザへ、稼働状況やメンテが必要かどうかを伝える

これに新たな要素、例えば、一定距離離れたら通知を送り、エンジンを停止するといった要素を
追加することで、盗難や事故を大幅に減らすことが出来た。
センサ情報の活用次第で、サービス性向上が可能になる。

・事例2 ジェットエンジン(GeneralElectric)
1-8のIICメインメンバーであるGEは、航空機のエンジンにセンサを活用したビジネスを進めている。
IoTクラウドのPredix Cloudは、以下の流れで航空機を管理している。
①エンジンをセンサで監視、データは専用ソフトで一次処理される。
②エンジンの状態や異常は、Cloudに通知される。
③通知は、Cloudで解析される。
④おかしい点があれば、整備するよう工場に指示する。
⑤着陸後、即整備される。

こうしたPredixCloudは、産業機器向けとしたPaaSとして提供されており、
多くの産業機器メーカーから「プラットフォーム」として注目を集めている。
GEのようなプラットフォームフォルダーになることが、ビジネス拡大に繋がっていく。

#1-11 シェアリングエコノミーとは
・需要と供給のマッチング
個人や会社の共有物を、一時的に利用できるシェアリングエコノミーが注目を集めている。
せっかくあるのに稼働してない資産(遊休資産)を他人に貸し出すことで、
利益を得ることができる。
しかし、シェアのためには貸す人・借りる人の信頼関係が大事。
犯罪やトラブルが起きかねないといった課題もある。

・自転車のシェアリング
ステーションに置いてある自転車を、ICカードや携帯で認証することでレンタルできる。
既存のレンタルサービスにIoTが関わり発展した例。

・配車サービス
携帯で、近くにいるドライバーを選んで代わりに運転してもらう。
評価や感想を送ることも出来る。

・その他のシェアリング
宅配時間や駐車場の予約、住居の貸出といったサービスがあり、
IoTを用いたシェアリングサービスは新たなビジネスを展開する可能性を秘めている。

#1-12 フィンテックとは
FinTech = Finance + Technology
・金融×IoTで何が起こる?
金融分野からもIT技術が注目されており、最近は特にAIやIoTが注目されている。
IoTとは一見関係なさそうな分野でも、モノの流通に金融は欠かせない。

・テレマティクス保険
Telematics = Telecommunication(遠隔通信) + Informatics(情報)
自動車に搭載した通信システムを利用する保険の形態。
センサを用いて、ユーザーの安全運転の度合いを計測する。
安全運転をするユーザーほど、保険に必要な料金が割引される。

・金融オープンAPI
金融や銀行も、WebAPIの開発に取り組んでいる。
テキストに例として挙げられている割り勘アプリ(銀行API)は、
個人間での割り勘を銀行側で処理してくれる。

・ブロックチェーン
分散型台帳技術、と呼ばれるブロックチェーンは、金銭の取引を他多数の各ノード(参加者)が
監視し合うことで、改ざんや消去を防止、結果的に安価で仮想通貨の信頼性を挙げる技術。
他多数と不整合があれば、取引は停止される。

・プライベート型ブロックチェーン
公開範囲を狭めたブロックチェーン。
機密情報は各ユーザだけが見られるようにしている。
GMOの取り組み例

安価で改ざんできない環境を維持しつつ、プライバシも守れる環境を実現している。

#試験に出てきそうな内容
IoTを活用する具体例がたくさん出てきた範囲だったが、
具体例を使って、何を説明したかったか押さえておきたい。

・世界で取り組まれているIoT事業
アメリカ、ドイツで行われているIoTに関するプロジェクトは?
日本では何かあるか?

・WebAPI
今、なぜWebAPIが注目されている?
具体的にどこで、どうやって使われているか?

・シェアリングエコノミー、フィンテック、ブロックチェーン
それぞれの概要、利点は?
企業の取り組みの例をイメージできるか?

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