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飲食店探しの現状
イタリアンレストランのWebサイト製作するにあたって、まず、人々がどのように飲食店を探すのか調べました。
参考資料: https://www.tablecheck.com/ja/join/about-us/press/ota-survey-2022/
こちらの資料によると、飲食店を探す際に最も利用されているのはGoogleです。具体的なサービスは明記されていませんが、おそらくGoogle検索とGoogleマップが考えられます。
実際、私も飲食店を探す際はGoogleマップを活用することが多いです。
一方、予約については、食べログやぐるなびなどのグルメポータルサイト、または電話での予約が主流となっています。
参考資料: https://www.tablecheck.com/ja/join/about-us/press/ota-survey-2022/
これは、GoogleやSNSからの予約システムの導入が進んでいない、あるいは十分に認知されていないことが原因に考えられます。
マーケティングフェーズとWebサイトの役割
一般的なマーケティングの流れに沿って、Webサイトの役割を整理します。
1. 認知フェーズ:
このフェーズでは、SEO対策が重要となります。
2. 興味フェーズ:
顧客はWebサイトやSNSを訪れ、お店の情報を確認します。
3. 欲求フェーズ:
具体的な検討フェーズです。メニュー内容、予約可否、禁煙席の有無などを確認します。
4. 行動フェーズ:
今回のコンバージョンは予約とします。電話予約とオンライン予約の2種類が考えられるため、どちらも対応する必要があります。
顧客が複数のチャネルを跨ることなく、認知から行動まで完結できるような機能を搭載する必要があります。
オムニチャネル化の重要性
今回はWebサイト制作が目的なので、それ以外の対応は省きますが、実際の飲食店集客においては、オムニチャネル化を強化することが重要です。
Webサイト、SNS、グルメポータルサイト、Googleマップなど、それぞれのチャネルを連携し、どのチャネルから流入してもユーザーがスムーズに行動できるよう設計する必要があります。
特に、多くのユーザーが飲食店の認知~欲求フェーズで活用しているであろうGoogleマップからの予約機能を実現することで、コンバージョン率向上に繋がる可能性を秘めています。
Googleマップからの予約を実現するには、Googleと提携しているサービスに登録する必要があります。
代表的なサービス:
- ぐるなび
- Retty
- EPARKグルメ
- ヒトサラ
大手グルメポータルサイトでいうと、食べログはGoogleと提携していませんが、ぐるなび(2023年8月に楽天と提携してサービス名称が楽天ぐるなびに変更)はGoogleマップとの連携が可能です。
さらに、ぐるなびはInstagramとの連携も可能で、Instagramからの予約機能も実装できます。
まとめ
Webサイトの制作過程を紹介するつもりが、いつの間にかぐるなびの話になってしまいました。しかし、デジタルチャネルは多様化しており、Webサイト単体ではなく、様々なサービスとの連携が重要になってきていることということです。
次回
次回は、Webサイトの情報設計とワイヤフレーム作成について紹介します。
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