1. はじめに
Windows環境に仮想化ソフトウェアを導入する方法は主に次の3つですが、本記事では VirtualBox の導入方法を説明します。
- Windows Hyper-V
- Oracle VM VirtualBox
- VMware Workstation
VirtualBox上でデータウェアハウス (Netezza) を動かすことが当初の目的ですが、それは 別のQiita記事 で触れます。
VirtualBoxは導入パッケージのGUI (graphical user interface) を使って導入できますが、デフォルト設定のまま適当にボタンを押しているとエラー(VC++とPythonの未導入)が起きました。私はエラー解消に時間を要したので、その対応方法を整理して示すことが本記事の目的です。
目次は次の通りです。
- はじめに
- 手順実行の前提
- 手順概要
- 手順
- エラー例
- 参考資料
- 類似テーマを扱ったQiita記事
2. 手順実行の前提
Windows 10または11の環境が必要です。本記事では Windows 10 を例にとって説明しますが、Windows 11でも手順は同様です。
3. 手順概要
- Microsoft Visual C++ (VC++) Redistributableを導入
- Pythonを導入
- Oracle VM VirtualBoxを導入
- Oracle VM VirtualBoxの拡張パック(extension pak)を導入
補足)拡張パックが提供する機能は次のページに記載されています。
- 1.5. Installing Oracle VM VirtualBox and Extension Packs
https://www.virtualbox.org/manual/UserManual.html#intro-installing
4. 手順1) Microsoft Visual C++ Redistributable を導入
Windowsの設定を確認して VC++ Redistributable が導入されているか確認します。設定画面のアプリをクリックします。
表示されたアプリ一覧の中に Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64) が表示されれば、この手順1は終了です。
上の表示が無い場合、次のページからパッケージをダウンロードします。
-
https://learn.microsoft.com/en-us/cpp/windows/latest-supported-vc-redist?view=msvc-170
Microsoft Visual C++ Redistributable latest supported downloads
上のページに載っているリンク https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe をクリックするとダウンロードが始まり、実行ファイルVC_redist.x64.exe
が保存されます。これをダブルクリックします。
ライセンス条項に同意すれば、導入は完了します。
4. 手順2) Pythonを導入
手順1と同様にWindows設定のアプリ一覧を表示します。その中に Python 2.6 かそれ以上のバージョンが表示されれば、この手順2は終了です。
表示されない場合、次のページにおいて Stable Releases の中で新しいものをダウンロードします。
https://www.python.org/downloads/windows/
ダウンロードした実行ファイルpython-3.x.x-amd64.exe
をダブルクリックします。
次のようにオプションを選択して導入を終えます。
4. 手順3) Oracle VM VirtualBox を導入
次のページで Windows Hosts
をクリックするとパッケージのダウンロードが始まります。
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
ダウンロードした実行ファイルVirtualBox-7.x.x-xxxxxx-Win.exe
をダブルクリックします。
デフォルト設定のままNextボタンを押して導入を終えます。
次の警告(Network Interfaces) が表示されますが、無視します。
VirtualBoxマネージャーが起動しました。
4. 手順4) Oracle VM VirtualBoxの拡張パックを導入
次のページでVirtualBox 7.x.x Oracle VM VirtualBox Extension Pack Windows HostsのAll supported platforms
をクリックするとパッケージのダウンロードが始まります。
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
ダウンロードしたパッケージの名前はOracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.x.x.vbox-extpack
です。
VirtualBoxマネージャーのツールをクリックし、プルダウンメニューの機能拡張をクリックします。
Installボタンをクリックします。
上でダウンロードしたパッケージOracle_VM_VirtualBox_Extension_Pack-7.x.x.vbox-extpack
をクリックします。
表示されたライセンス条項のポップアップにおいて同意ボタンを押すと、拡張パックの導入が完了します。
5. エラー例1) Needs the Microsoft Visual C++ 2019 Redistributable Package
VC++ 2019が導入されていない状態で VirtualBox 導入を行うと次のようなエラーが起きます。対応方法は手順1を実行することです。
5. エラー例2) Missing Dependencies Python Core / win32api
Python2.6 以上が導入されていない状態で VirtualBox 導入を行うと次のようなエラーが起きます。対応方法は手順2を実行することです。
上のエラーメッセージを見ても何をどうするのかわかりにくいですが、参考資料【VirtualBox 7 のインストール時に「Missing Dependencies Python Core / win32api」の警告が表示された場合の対処方法】がわかりやすく、それに従ってエラーが解消しました。
6. 参考資料
- Oracle VM VirtualBox User Manual
https://www.virtualbox.org/manual/UserManual.html - VirtualBox 7 のインストール時に「Missing Dependencies Python Core / win32api」 の警告が表示された場合の対処方法
https://infra-exp.com/virtualbox_install_warning/
7. 類似テーマを扱ったQiita記事
- Virtualboxをインストール
https://qiita.com/haru4989/items/2c4ef656c188dbb8b584