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スタート タイルに IE を含むカスタム済みレイアウトを設定するとアイコンが消失する

Last updated at Posted at 2019-04-18

このドキュメントの要旨

Windows 10 のスタート画面はレイアウトをカスタマイズできます。そのため、カスタム済みレイアウトを作成し、そのテンプレートを標準化する企業は多いと思います。
しかし、タイルに Internet Explorer が設定されているカスタム済みレイアウトを指定していると、本来 Internet Explorer アイコンが表示されるべき場所が空白になってしまうという事象が報告されています。このような状況は、企業環境において問題となりかねません。
そこで、本ドキュメントでは、その問題について解決方法及びその原因を説明します。

スタート画面から Internet Explorer が消えた場合の対処方法

まず、レイアウトが記載されている xml ファイルをテキスト エディターで開きます。
続いて Internet Explorer のレイアウト記述を検索します。大抵の場合、以下のように記述されています。

<start:DesktopApplicationTile Size="2x2" Column="0" Row="0" DesktopApplicationLinkPath="%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories\Internet Explorer.lnk" />

該当の記述を以下のように修正します。

<start:DesktopApplicationTile Size="2x2" Column="0" Row="0" DesktopApplicationID="Microsoft.InternetExplorer.Default" />

スタート画面から Internet Explorer が消えてしまう原因や条件

Windows 10 1703 以降の環境において、インストールされていないアプリケーション向けのタイルが含まれている場合に、本事象が発生するようです。

スタート画面のレイアウトのカスタマイズとエクスポート (docs.microsoft.com)
Windows 10 バージョン 1703 では、スタート画面のレイアウトに、後でレイアウトが適用されるデバイスにインストールされていないアプリのタイルが含まれている場合、それらのアプリのタイルは空になります。 空のタイルは、次回ユーザーがサインインするまで維持されます。サインインしたときに空のタイルは削除されます。 一部のシステム イベントによって、次回のサインインの前に空のタイルが削除されることがあります。

補足すると、Internet Explorer のショートカットは、ユーザー プロファイル上にあります。そのため、初回ログオン時はプロファイルに Internet Explorer のショートカットが生成されておらず、上記条件に合致してしまうために発生すると考えられます。少なくとも事象は以下のような条件で再現します。

  • スタート画面のカスタマイズ時点で Internet Explorer へのショートカットが利用できないと事象が発生する。(ユーザーの初回ログオン時等)
  • スタート画面のカスタマイズ時点で Internet Explorer へのショートカットが利用できると事象は発生しない。 (ユーザーの二度目以降のログオン時等)

そして、本事象は DesktopApplicationID を指定することで回避できるとあります。

Windows 10 デスクトップ エディションのスタート画面のレイアウト XML (リファレンス) (docs.microsoft.com)
Windows 10 バージョン 1703 のスタート画面のレイアウトでは、グループ ポリシーまたは MDM を使用してスタート画面のレイアウトを適用しており、アプリケーションがユーザーの初回サインイン以降にインストールされている場合は、DesktopApplicationLinkPath ではなく、DesktopApplicationID を使用してください。

スタート画面のカスタマイズ方法

最後に、スタート画面のカスタム済みレイアウトを作成する方法と、そのレイアウトを設定する方法を紹介します。

カスタム済みレイアウトは xml ファイル形式で作成できます。書式には規程がありますが、現在のレイアウトを xml ファイル形式で出力すると、そのサンプルを入手できます。
Windows 10 1809 の場合、以下の PowerShell Cmdlet で現在のレイアウトを出力できます。

Export-StartLayout -UseDesktopApplicationID -Path layout.xml

なお、-UseDesktopApplicationID パラメーターは Windows 10 1809 より前の OS では対応していないようです。

入手した xml ファイルは必要に応じてカスタマイズできます。ショートカットを修正したい、環境変数を利用したいといった場合はこの工程で変更してください。

続いて、作成した xml ファイルをコンピューターの任意のフォルダーに保存します。

最後に、グループ ポリシーでこの xml ファイルを指定します。指定は「スタート画面のレイアウト」ポリシーで行えます。ポリシーはコンピューターとユーザーの両方で設定できます。具体的な場所はこちらです。

  • [コンピューターの構成]\[管理用テンプレート]\[タスク バーと [スタート] メニュー]
  • [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[タスク バーと [スタート] メニュー]

本手順についてはこちらで画像付きで紹介されています。併せてご参照ください。
Windows10 Proでスタート画面とタスクバーをカスタマイズする方法(GPO使用) (qiita.com)

参考文献

Win10 スタート画面タイルがGP適用後消えてしまう (social.technet.microsoft.com)
カスタマイズしたスタート画面から消えたタイルを復活させる方法 (qiita.com)

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