watsonx Tech Challenge 2024 参加レポート
イベント概要
watsonx Tech Challenge 2024
本イベントは、IBMのwatsonx(特にwatsonx.ai granite)を活用したハッカソンイベントで、AI技術を活用したソリューションを考えて発表するイベントでした。
今回のイベントは、事前準備してから参加してもよいし、イベント中の2日間だけで取り組んでもよいという案内でした。
なので私たちのチーム(6人中5人新入社員)は事前準備をして本番に臨みました。
参加の経緯
私が所属する部署では、生成AIや大規模言語モデル(LLM)を活用した業務効率化などに取り組んでいるので、実際に生成AIを活用した具体的なソリューションを考えたいと思い参加しました。
そこで今回のイベントは、
- 自分たちでLLMを活用したソリューションを考えることができる
- 他チームのアイデア、発表を直接聞くことができる
という点に魅力を感じ、参加を決めました。
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期待していたこと
- watsonx.ai graniteの具体的な導入プロセスを学びたい
- LLMを活用したソリューションのアイデア・ユースケースを得たい
良かった点
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最優秀賞受賞
- チームで議論を重ねながらアイデアを具体的な形に落とし込み、発表に向けてしっかりと準備したことが評価されたのは非常に嬉しい結果でした。
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自分が中心となって活動する経験
- 今回はアイデア出しから技術選定、実装方針の策定、発表準備までのスケジュール管理やタスクの割り振りなど、自分が主導する形で進める場面が多く、プロジェクトをリードする良い経験になりました。
- その中でマネジメントだけでなく、スライドでのプレゼンをよりわかりやすくするためのモック作成や、本番の発表も担当しました。
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watsonx.ai granite実装面における課題感の把握
- watsonx.ai graniteでのRAG実装時に、データストアの設計や検索精度のチューニングが必要であると学びました。
学んだ点
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LLMを活用する際のデータ準備の重要性
- 適切なプロンプト設計や、ファインチューニングの工夫が必要であると理解しました。
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watsonx.ai graniteの強みと制約
- 強み:特定用途に適したモデル構築ができます。
- 制約:データ量やチューニング方法によって精度に影響が出てしまいます。
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発表におけるストーリー性の大切さ
- 技術的な話だけでなく、「なぜそれが重要か?」を明確に伝える必要があることを学びました。
改善が必要な点
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スケジュール管理
- 事前準備中のスケジュール管理がうまくいきませんでした。
作業を細分化できていないままスケジュールを設定してしまったため、ひとつのタスクに対して想像以上の時間がかかり、スケジュールが後ろ倒しになってしまいました。
アイデア勝負のイベントとはいえ、アイデア出しに時間をかけすぎてその後のモック作成や発表準備の時間がかつかつになってしまいました。仮にスケジュールを後ろ倒しにしたとしても、フェーズごとに絶対的なデッドラインを必ず考える必要があると学びました。
- 事前準備中のスケジュール管理がうまくいきませんでした。
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スキルの差
- 今回のイベントで言うと、準備期間なしで2日間だけの準備・発表では完敗していたと思います。技術、プレゼンなどなど圧倒的にスキルが足りませんでした。日々の業務や定期的なイベント参加をすることで、スキルアップに繋げます。
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RAG以外の技術検討
- 多くのチームでRAGを活用したチャットボットを発表していたので、流行りのAIエージェントはじめ、多くの技術を学び、実装できるスキルを身につける必要があると感じました。
次に活かしたいこと
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IBM Cloudの活用
- AWSだけでなくIBM Cloudを活用したシステム構築のスキルを深め、業務への適用を進めていきたいです。
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アイデアで終わらずに
- より実用的なユースケースを考えながら、実現に向けて取り組みたいです。
最後に
今回の watsonx Tech Challenge 2024への参加を通じて、AI技術はもちろんのこと、スケジュール管理の難しさや、AWS以外のクラウド技術の強み・弱みを理解する重要性を学びました。
今回の経験を普段の業務に活かしていきます。