2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Raspberry Pi Zero でLチカ(オンボードLED編)

Last updated at Posted at 2021-02-23

今回、基板上のLEDを用いるため、ハードウェアの知識がなくとも、Lチカを行うことができます。
(LEDを準備しなくてだいじょぶ! 抵抗とか、わからなくてもだいじょぶ!)

なお、少しコマンドの知識と、Pythonの知識が必要です。
ですが、コピペで進行できるようにしています。(viの操作も無いです)
(適宜、ターミナルにコピペしてください)

すること

  • 基板上のLEDの制御
  • PythonによるLEDの制御
  • PWMとsleepを利用したLEDの制御

必要な物 (TOP写真に写っているものだけでOK!)

Raspberry Pi ZERO W (Wがなくとも大丈夫だと思われます)
以上!! (あとUSBケーブル、端末とか)

環境

  • Raspberry Pi ZERO W (他のRPiでは、説明でのGPIO番号が異なる場合があります)
  • Raspberry Pi OS ⇒ Raspberry Pi Imager にて焼きこむ
  • コマンドのみで操作 (GUI環境でも、CUI環境でも大丈夫です)

Raspberry Pi の基板上のLEDの詳細

Raspberry Pi ZEROには、基板上にLEDが1つ搭載されている
他のRaspberry Piには、2つ搭載されている場合が多いが、ここでは言及しません

Raspberry Pi ZERO のLEDは、ACTLED (activity LED)と呼ばれていて、標準では、SDカードの読み書きか何かで、点滅するように設定されています。(多分)
また、Raspberry Pi ZERO のACTLEDは負論理で、Highを出力で消灯、Lowを出力で点灯します。

基板上のLEDの制御

コマンドの入力はターミナルに行ってください。
コピペで大丈夫なはずです。エラーが出た場合は、何か問題があります。

標準のLED動作の設定の変更

標準(初期状態)では、システムによってLEDが制御されており、GPIOで制御できないため、設定を変更する。

/sys/class/leds/led0/triggerに、ACTLED の制御設定が設定されており、**「none」**をファイルに上書きすることで、LEDを消灯できる。

sh -c "echo テキスト > ファイル"で、ファイルに1行のテキストを上書きできる。

LEDの消灯「none」
sudo sh -c " echo none > /sys/class/leds/led0/trigger"

このコマンドを入力した時、LEDが消灯したことを確かめてください。

また、/sys/class/leds/led0/triggerに、**「heartbeat」**を設定することで、なんちゃってLチカを実行することができます(コマンド実行後、直ちにLEDが点滅し始めるはずです)。

なんちゃってLチカ「heartbeat」
sudo sh -c " echo heartbeat > /sys/class/leds/led0/trigger"

なお、次のコマンドで、/sys/class/leds/led0/triggerを開くことができ、内容の閲覧ができます。

/sys/class/leds/led0/triggerの内容閲覧
cat /sys/class/leds/led0/trigger

次に進むために、/sys/class/leds/led0/triggerに「heartbeat」ではなく、「none」を上書きしておいてください。
noneにすることで、システム以外から正しく制御できるようになります(信号が重複しない)。

GPIO ポートを制御する

あとは、GPIO ポートを制御するだけです。
ACTLEDのGPIO番号はGPIO47です。

ここで問題なのは、GPIO47は普段シェルコマンドでGPIOの制御に利用しているsysfs では制御できない事です。
なので、Pythonから、「RPi.GPIO」モジュールを利用します。

PythonによるLEDの制御

Python が実行できるかどうか確認します。

Pythonバージョン確認
python --version 

Python x.x.xと表示されればOK、エラーが出た場合、Pythonをインストールする必要がある。

以下にソフトPWMを利用した、Lチカのコードを記載します(これは直接コンソールにコピペできない

エンター押すまでLチカ.py
# モジュール読み込み
import RPi.GPIO as GPIO
# LEDの点滅周期を1Hzに設定
frequency = 1

# GPIO番号で、指定できるように設定
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
# GPIO47を出力に設定
GPIO.setup(47, GPIO.OUT)
# GPIO47をソフトPWMで設定
pwm47 = GPIO.PWM(47, frequency)

# PWMをDuty比10で出力(負論理、かつ100がMAX)
pwm47.start(90)

# エンターを押すまで、待機
raw_input('Press return')	

# 終了処理
pwm47.stop()
GPIO.cleanup()

以下のコマンドはコンソールにコピーペーストで動作します。(3秒間Lチカ)

3秒間Lチカ
# Lchika pwm blink test
cat > test.py <<_EOT_
import RPi.GPIO as GPIO
from time import sleep

frequency = 1

# mode set
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
# set GPIO47
GPIO.setup(47, GPIO.OUT)
# set pwm
pwm47 = GPIO.PWM(47, frequency)

# PWM Out
pwm47.start(90)

sleep(3)

pwm47.stop()
GPIO.cleanup()

_EOT_
python test.py # 実行コマンド
rm test.py # ファイル削除コマンド 

Raspberry Pi ZERO 起動時に、自動でLチカを行う

Raspberry Pi ZERO 起動時にプログラムを動作させるには、/etc/rc.localに実行したいスクリプトの場所を追記することで、起動毎に実行してくれます。

Lチカのプログラムを/usr/local/bin/BlinkLED.pyに保存

まず、無限ループするLチカのプログラムを/usr/local/bin/BlinkLED.pyに保存しておきます。

無駄にもふわり、またたくLチカ
# Lchika pwm animation test
sudo sh -c "cat > /usr/local/bin/BlinkLED.py" <<_EOT_
import RPi.GPIO as GPIO
from time import sleep

frequency = 100

# mode set
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
# set GPIO47
GPIO.setup(47, GPIO.OUT)
# set pwm
pwm47 = GPIO.PWM(47, frequency)

# PWM Out
pwm47.start(100)

# Change PWM Duty
def SetDuty(duty_cycle,sleep_sec):
    if (0<=(100-duty_cycle)) and ((100-duty_cycle) <= 100):
        pwm47.ChangeDutyCycle(100-duty_cycle)
        sleep(sleep_sec)

# animation
def animation():
    SetDuty(20,0.05)
    SetDuty(50,0.05)
    SetDuty(100,0.1)
    SetDuty(90,0.05)
    SetDuty(50,0.05)
    SetDuty(0,0.7)

# main
while True:
    animation()

# not use
pwm47.stop()
GPIO.cleanup()

_EOT_
python /usr/local/bin/BlinkLED.py # 実行コマンド

実行すると、LEDがふんわり点滅することが確認できるはずです。
ここで、実行した場合、無限ループするプログラムなので、ターミナルが応答しなくなります。

ターミナルでの実行を終了する場合、**Ctrl+[C]**を入力します。

/etc/rc.localにBlinkLED.pyを自動で起動するように追記

今回、Raspberry Pi起動ごとにして欲しい事は、BlinkLED.pyの起動と、/sys/class/leds/led0/trigger"を**[none]**に設定することです。

以下のコマンドで/etc/rc.localに追記できます。(正確には、文章内終盤の"exit 0"の手前に追記する必要があります)

rc.localに追記
sudo sed -i "/^exit 0/i\echo none >/sys/class/leds/led0/trigger"  /etc/rc.local
sudo sed -i "/^exit 0/i\python3 /usr/local/bin/BlinkLED.py "  /etc/rc.local

最後に再起動します

再起動
sudo reboot

私の場合、再起動コマンド入力後、40秒程度で、LEDがふんわり点滅しだしました。

ここで、40秒程度たっても、LEDがいつも通りな場合、/etc/rc.localがうまく動作していません。
消灯する場合、/sys/class/leds/led0/triggerは「none」に設定できており、BlinkLED.pyがうまく動作していません。

まとめ

おつかれさまでした。
今回、LinuC/lpicの学習の一環で、Raspberry Piをいじり直す機会があり、やってみました。
なので、catやsedなどのコマンドが多く、Linux初心者には、わかりずらいかもしれません。









2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?