導入
♪遠い昔の話で 新しいこの現場が 今アサインされて僕らの胸 不安に打ち震えているよ
何をするのか
某キャリアの窓口における機種変更等の手続きを受付るためのUIとバックエンドを作成してリリースし、もういいと言われるまで運用する。
商流としては某キャリアから直接某SIerが受託しています。
関連会社や初動で4人+(なぞの3人)そこから11人(+なぞの4人)を送り込んでスクラム(Scrum of Scrums)させようという素晴らしいお考えです。
やりたいことじたいは今だったらwebでポチポチで終わる話ですがコロナ前でして、なぜかそこにこだわっている人が居た。
そう、それはめっちゃお金持ってる真のPO(Product Owner)である。
なぜやるのか
窓口における負担を減らしたい!そうやAIでうまいことやってRPAも絡めてウッハウハやでー(注意:投稿者の独自解釈があります)、みたいなことを考えていたように思えます。
それを人がいっぱいいる場所で言っちゃったからやるんですねー
どうして?
どうもこのキャリアさん、社内のエンジニアリングについて10年くらい外部からの勢力を受け入れず、その結果わけがわからなくなったため外の血を入れるという試みをこの年から始めた模様。
その時私は「え、SIerとかベンダーの力を借りずに独自でやってたんすか?」と思いました。
そう思ったんですが思い知るのはこれからですじごくのはじまりです。
最初の1ヶ月が一番おもしろい
まだ海と大地が分かれておらず、混沌としてスクラムを回すためのチームすら発足していない立ち上げの時期です。
要件定義について
さてまずお客様がまともな要件定義をするノウハウも能力も時間もないためそれらがSIerサイドに全部、すべて、オールオブオール丸投げされる。
「待って、要件定義ってどういう形でやってもいいけど、なにをどう実現するか決めるものだよね?なんで丸投げなの? この現場に億単位のお金投じるんだよね? どうして?」
私の頭の中、ハテナマークしか浮かびません。
聞くところによると、最初の方はSIer側からウォーターフォール的な開発を提案したそうだけど、全てを最初から決めきることはできないとのことで、アジャイルのスクラムが採用されたと。
絶対好き放題仕様変更できると勘違いしてるよねwwwwwwww草しか生えん
立ち上げについて
さて、配置当日に言われた我々の雇い主、SIerのPM様からのありがたくて涙が出ちゃうお言葉を意訳します。
「yamamotodin..お前らに2週間やるから開発できる状態にしろ。」
え・・今スクラムマスター候補の3人と、外部支援要員しかいないんですけど?
そもそもスクラムなのにPMってなんすか、僕PM様って肩書おかしくない?
仕方ないので今居る人のスキルを把握して即席のチームをビルドする。というか私達しかこの世界に居ないと思った方が良い。面構えの違うメンツを紹介しよう。
現場さんチーム
A. わたくし、自称野良の傭兵yamamotodin(アラフォー)。スクラム経験はメンバーとしてあり、スクラムマスター35の仕事を闇夜の灯火として掲げる理想主義者
B. 年齢を聞いてはいけないおねーさんで業務の鬼
C. 自分のことをパチンカスと言い土日は台風以外は朝並ぶマネジメント見習いのお兄ちゃん
D. SIerのプロパーでアーキテクトのイケメン おじさんとおにーさんどっちで呼べばいいか悩ましいお年頃。
A,B,Cがスクラムマスター、Dの人がスクラムの外から支援する要員。
事あるごとに御高説を垂れる謎が謎を呼ぶチーム
E. PM様
F. スクラムコーチ様
G. PMO様
一体何が始まるんでしょうね・・・・・・・・・・・・・